【独自】「ピピッ!ピピッ!」無人の車内に警告音…停車した清掃作業車が勝手に動き壁に衝突 運転手は「心臓バクバク」ブレーキのワイヤー切れたか?
千葉・佐倉市の住宅街で9月24日、ごみ収集をしていた作業車が、下り坂にあるごみステーションの前で停止した次の瞬間、止まったはずの車が動き出し、ブロック塀に衝突するドライブレコーダー映像が「イット!」に寄せられた。一体何が起きたのか。 【画像】ドライブレコーダーの車内カメラには、慌てて戻って必死に車を止めようとするドライバーの姿が
追いかけたドライバーは塀と車に挟まれ…車は塀に激突
部品が飛び、土煙が舞うーー。 内部のカメラに記録されていたのは、車を止めたあとに降りるドライバーと同乗者の姿だが、ドライバーが扉を閉めた瞬間、なぜか車が動き出しているのが確認できる。 ドライバーは慌てて追いかけるが、収集車はどんどん加速。 ドライバーは塀と車に挟まれる形で倒れ、車は塀に衝突した。 収集車を運転していたドライバーは、「車に戻って、サイドブレーキを引いている状態だから何もできなくて。そのまま壁にぶつかった感じです」と振り返る。 停車とほぼ同時にサイドブレーキをかけたにもかかわらず、収集車は走り出し、なすすべなく衝突した。 事故に遭った清掃会社のドライバー: 壁に当たってくれたからよかったですけど、道路まで行ったら歩行者にも他の車にも当たるから、心臓はずっとバクバクでした。 車は3年前に買ったばかりで、電子制御のパーキングブレーキを搭載している。 無人の車内には「ピピッ!ピピッ!」と警告音が鳴り響いていた。 その後、メーカー立ち会いのもとの調査で判明したことは…。 事故に遭った清掃会社の運行管理者: サイドブレーキが上がった状態でトラックは止まったままになっていまして、結局原因を調査していく中で、電動ブレーキのワイヤーが切れたことによって、車が勝手に進んでしまったというお答えでした。 車を止めるはずのワイヤーが切れたことでブレーキが利かない状態になり、坂道を下るように動き出してしまったのではないかという。
「電動パーキングブレーキのワイヤー切れたこと確認」
メーカー側は「イット!」の取材に対し、「弊社の立ち会い検証結果で、電動パーキングブレーキのワイヤーが切れていたことは確認しております。原因については調査中です。弊社で確認したドライブレコーダー動画では、パーキングブレーキレバー付近が映っていないために、その操作(使用)については明確な判断はできておりません。引き続き調査を進め、速やかに適切な対応をいたします」と回答した。 安全の頼みの綱となるサイドブレーキについて、交通事故鑑定人の中島博史さんは注意を呼びかける。 交通事故鑑定人・中島博史さん: サイドブレーキをかけるときには、車が完全に停止してからかけるということを想定していますので、ワイヤーを使ったタイプのサイドブレーキの場合は、そのワイヤーが伸びてきたりしてくる。日常的なメンテナンス等の問題になってきます。 (「イット!」11月1日放送より)
イット!
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