F2参戦のヴィルトゥオーシ、英国時計ブランドのインヴィクタが買収。2024年からチーム名称を変更へ
イギリスのインヴィクタ・ウォッチ・グループは、同じくイギリスに拠点を置くヴィルトゥオーシ・レーシングの所有権を取得。2024年から同チームはインヴィクタ・レーシングという名称でFIA F2に参戦することとなった。 【動画】ともにカーナンバー”11番”を選んだセルジオ・ペレスと岩佐歩夢、”ホンダF1”の歴史について質問バトル! インヴィクタは2023年シーズンに先立ち、複数年のタイトルスポンサー契約をヴィルトゥオーシと結んでいたが、株式取得を通じて関係を強化。マシンカラーリングにもインヴィクタのブランドカラーであるイエローとブラックを採用することになる。 2024年シーズン、チームは2023年のFIA F3チャンピオンであるガブリエル・ボルトレトとアルピーヌ育成のクシュ・マイニを起用。マクラーレン育成であるボルトレトはF2初年度となり、マイニはカンポス・レーシングからの移籍となる。 ヴィルトゥオーシは2014年にロシアン・タイムのチーム運営を引き継ぎ、翌年からF2の前身GP2への参戦を開始。2017年にはアーテム・マルケロフとルカ・ギオットを擁してF2の初代チームチャンピオンを獲得した。 2018年モンツァでの牧野任祐の1勝やF1昇格を果たした周冠宇の活躍もあり、チームは過去5年で18勝。ユニ・ヴィルトゥオーシとして活動した2019年から2021年にかけては、3年連続でチームランキング2位を獲得した。 2022年にはヴィルトゥオーシ・レーシングと改称され、佐藤万璃音とアルピーヌ育成のジャック・ドゥーハンを起用。2023年にはチームランキング5位、ドゥーハンがドライバーズランキング3位に入った。 インヴィクタはヴィルトゥオーシとのコラボレーションの一環として、インヴィクタ・レーシングの時計コレクションやその他ライフスタイル製品の発売を予定しており、同シリーズへの関わりをさらに強めていくという。 インヴィクタ・ウォッチ・グルーブのエリアル・ラロCEOは次のように語った。 「我々はF2、そしてグリッドで最高のパフォーマンスを発揮するチームのひとつで存在感を拡大できることにワクワクしている」 「インヴィクタは世界で最も急成長している時計ブランドのひとつであり、F2への傘下はこれを後押しするモノだ」 「我々のコレクターの方々は、我々のモータースポーツへの参入を楽しんでくれていて、自然な流れだった」 「今回の発表は、熱心で誠実なファンを持ち、大きな影響力を持っていると我々が捉えるF2へのインヴィクタの関わりが大幅に増えることを意味している」 「この場を借りて、デクラン(ローハン/チームCEO)、アンディ(ロシュ/チーム共同オーナー)、ポール(デブリン/チーム共同オーナー)の協力とサポートに感謝したい。我々は彼らと彼らの素晴らしいチームと協力し、勝利の文化を継承していくことを楽しみにしている」 またチームCEOのローハンは、次のように付け加えた。 「過去12ヵ月間、チームの公式パートナーとしてインヴィクタと協力できたことは喜ばしいことであり、これまでのパートナーシップはF2内外でチームの存在感を高めるのに役立ってきた」 「この新しいパートナーシップによって、我々のビジネスのあらゆる面で競争力を高めることができる」
Megan White
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