<はばたけ!兵庫の翼>’21センバツ選手紹介/11 東播磨 中村泰盛選手/神戸国際大付 中辻優斗投手 /兵庫
◆東播磨 ◇制球力が持ち味、継投担う 中村泰盛選手(2年) 得意はカーブとチェンジアップ。本来、制球力が持ち味の右腕だが、秋の県大会の柏原戦で継投し、被安打9。1回もたずに降板した。「初めての公式戦で緊張し、甘い球ばかりになった」。西尾圭司部長に「鈴木(悠仁投手)だけでは勝っていけない」と諭され、悔しさをバネに練習を重ねた。 冬の間は、安定した制球のため体幹を鍛えることに専念。メディシンボールや水を入れたポリタンクで負荷をかけるトレーニングを繰り返した。先輩のアドバイスを取り入れ、チェンジアップの習得に努めた。 野球好きの父と祖父の影響で、物心がついた時から野球をして遊んでいた。その頃からテレビで見ていた甲子園は、憧れの場所。「すごく楽しみ。自分の役割は継投なので、劣勢で登板してもベストの投球をし、チームを活気づけたい」と意気込む。 ……………………………………………………………………………………………………… (1)170センチ・66キロ(2)右投げ、右打ち(3)加古川・浜の宮中(4)寝ること(5)ハンバーグ/ブロッコリー ……………………………………………………………………………………………………… ◆神戸国際大付 ◇軟らかい肩で多彩な球種 中辻優斗投手(1年) 4歳から7年間習った水泳が軟らかい肩周りと、強い心肺機能の土台になっている。最速140キロの直球、縦のスライダーやカットボールのほかスプリット、チェンジアップと球種は多彩だ。 近畿大会の準々決勝を「人生最大の挫折」と語る。先発投手として登板したものの、初回に四球を連発し2点を先制された。「自分のせいで負けた」と責任を感じたが、「応援してくれる人の期待に応えたい」と気持ちを切り替えた。 この冬は制球力を上げるため下半身を強化した。毎日、10~20メートルと50~100メートルの2種類のダッシュを繰り返し、脚力が向上。体幹トレーニングの成果もあり、フォームが安定し球持ちがよくなった。 関悠人選手と仲が良く、スランプの時には励ましてくれる先輩だという。センバツでは「登板したら3者連続三振でチームを勢いづけたい」と話す。 ……………………………………………………………………………………………………… (1)176センチ・72キロ(2)右投げ、右打ち(3)大阪府忠岡町・忠岡中(4)音楽と映画鑑賞(5)ハンバーグ/ゴーヤー ……………………………………………………………………………………………………… <メモの見方>(1)身長・体重(2)投・打(3)出身中学(4)趣味(5)食べ物の好き/嫌い 〔神戸版〕