死者206人 安否不明者52人に 依然見通せない被害の全容に馳知事「数兆円規模の補正予算を」
北陸放送
地震による犠牲者は206人に上っていて、最も多い珠洲市が91人、輪島市で83人、穴水町で20人などとなっています。このうち珠洲市と能登町の8人は、震災後にけがや病気が悪化し亡くなったとみられる災害関連死です。 また、安否が分かっていない人は輪島市で41人、珠洲市で7人、七尾市で2人、能登町と金沢市でそれぞれ1人ずつのあわせて52人です。 集落の孤立も続いています。最も多い輪島市で14地区、珠洲市で6地区、能登町で2地区に住むあわせて3124人が孤立したままです。 停電の情報です。北陸電力送配電によりますと、10日午後5時半の時点で、輪島市で6100戸、珠洲市で6000戸、能登町で1800戸などとなっていて、依然として6つの市と町のおよそ1万4800戸で電気が止まったままです。 断水の情報です。七尾市で2万600戸、輪島市で1万戸、志賀町で8800戸、能登町で6100戸など、12の市と町あわせておよそ5万9000戸で断水が続いています。 避難している人は輪島市で166か所に1万2000人余り、珠洲市で67か所に5000人余り。県全体ではおよそ2万6000人となっています。 このほか「1・5次避難所」として金沢市のいしかわ総合スポーツセンターに84人、ホテルや旅館などの2時避難所には182人が避難しました。 10日たっても被害の全容が見えない現状に、馳知事は。 馳浩 石川県知事 「(政府は)補正予算の編成をお願いしたい。おそらく規模は数兆円になろうかと思う。過去の大震災とあまり比べない方がいいと私は思う」 能登半島へのアクセスの脆弱性、また高齢化率が50パーセントを超えている地域が多いことなどを踏まえ、馳知事は「過去の大震災と比べないほうが良い」という考えを示しました。そのうえで政府に対し、1か月以内に数兆円規模の補正予算を編成するよう求めています。
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