「25時、赤坂で」撮影現場レポート! 駒木根葵汰&新原泰佑が“あるもの”をめぐって大激論?
今や一大ジャンルに成長したBLドラマが、また新たな熱狂を起こそうとしている。それが、夏野寛子の人気同名コミックを実写化した木ドラ24『25時、赤坂で』だ。 【全ての写真】巨大水槽の前で撮影された駒木根葵汰&新原泰佑のデートシーン(全16枚) 人気俳優・羽山麻水と、新人俳優の白崎由岐。大学の先輩後輩だった2人はBLドラマでカップルを演じることに。初めての大役に思い悩む白崎に羽山が提案したのは、撮影が終わるまでの間、役づくりとして恋人関係を結ぶこと。リアルとフィクションの間を交錯する2人の関係に沼落ちするファンが続出している。 そこで、気になる撮影現場を独占取材。羽山役の駒木根葵汰&白崎役の新原泰佑の仲良し対談とあわせてお届けする。
駒木根さんは知性的、新原さんは情熱的
今回潜入したのは、2話の重要な場面である羽山&白崎のデートシーン。 見上げるほどの巨大水槽の前に集まるエキストラたち。スタッフも機材セッティングのため忙しなく駆け回っている。そんな独特の緊張の中、ひと際目立つ人影が。羽山役の駒木根葵汰と白崎役の新原泰佑だ。 監督の堀江貴大を交え、このシーンの打ち合わせをしている。SNSで原作ファンからネガティブなコメントを浴び、自信を失ってしまった白崎。自分が「誰にも見つけられないまま」この世界になんとか潜り込んだのに対し、羽山は「選ばれて」この世界に入った。その差に引け目を感じる白崎の心を、羽山の言葉が救う大事なシーンだ。 まずは、段取り(ドライリハーサル)から。カメラをまわさず、動きや台詞のニュアンスなどのチェックを行う。ひと通りシーンを通すと、すぐに監督とディスカッション。2人が真摯に役に向き合っているのが伝わってくる。 このシーンで、白崎は初めて羽山のことを「麻水さん」と名前で呼ぶ。台本には(照れつつ)と記載されているが、新原が名前を呼んでから照れるという芝居をする。そのことについて監督に尋ねられると、新原は「きっと白崎は、動揺している羽山を見て、衝動的に名前で呼びたくなったんだと思う」と解釈。その上で、名前を口にしてから照れ臭くなったというふうに、自分なりのアレンジを試みたようだ。 そんな新原のアイデアに、監督も「僕のイメージを越えて、新原さんの中で1本筋が通ってるんだなとうれしくなりました」と納得の表情。「新原さんは情熱的に、感情と身体全部ひっくるめて役に飛び込んで演じる俳優さん。自信と不安を常に持ち続けながら、ちゃんと悩んで役と向き合っている感じが人間らしくて好きです」と信頼を寄せている。 一方、段取りを終えたあと、駒木根も監督と2人で演技の相談を始めた。ある台詞について、監督から「ここの台詞を一番響かせたい」とオーダーを受けたようだ。監督の話に熱心に耳を傾ける駒木根。「じゃあ、その台詞を際立たせるために直前の台詞を少し抜けたトーンでやってみます」と自ら提案を重ねる。単に言われた通りに演技をするのではなく、キャッチボールを交わしながら、ベストの羽山を追求する。駒木根もまた役への妥協が一切ない。 そんな駒木根を監督は「知性的で、見ていて居心地の良い芝居をする俳優さん」と称賛。「すごく深く役のことを考えてきて現場に臨んでいるけど、お芝居をする瞬間はその場で演じてみて感じたことを大事にお芝居できるところがとても素敵です」とその柔軟な感性に敬意を表していた。