先発なのにリリーフカーで登場… 「ぎりぎりまでブルペンに」ソフトバンク・モイネロ、7回途中3失点で日本シリーズ初勝利
◇27日 SMBC日本シリーズ2024第2戦 DeNA3―6ソフトバンク(横浜) 今季中継ぎから先発に転向したソフトバンクのリバン・モイネロ投手が先発し、日本シリーズ初勝利を挙げた。森敬の打球が左腰に当たった5回に4連打を許したが、なおも続いた1死一、三塁で牧を遊ゴロ併殺打。7回途中で降板したが、3失点でまとめた。 「プレッシャーのある中で1回から7回までしっかり投げられて満足。スタジアムが狭いので低めに投げようと集中し、良い投球ができた。チームの勝ちにつながる最低限の仕事はできた」 投球以外でも観衆を驚かせた。「今日はぎりぎりまでブルペンで練習していたので」と、先発なのにリリーフカーに乗ってマウンドへ登場。2回1死一塁の日本シリーズ初打席では登録されている左打ちではなく、右の打席で一塁前に送りバントを成功させた。 実は両打ちのモイネロは「バントだと右の方が自信あるので。左だとチップして顔にくるイメージがあったので、右にした」。3回には左打席でいい当たりの左飛も放った。最速153キロの直球に120キロ台のカーブを織り交ぜる投球と同様、マウンド以外でも変幻自在のパフォーマンスでチームを敵地での連勝に導いた。
中日スポーツ