【スプリングS】「中山マイル1:35.0以下で連対」なら複勝回収率145% データで導く穴馬候補3頭
データで見る「穴候補3頭」
今週末の中山メインはスプリングステークス。皐月賞トライアルでありながら、本番まで中3週という間隔が嫌われてか、近年は徐々に存在感が低下しつつある。ここを足掛かりに皐月賞で連対したのは近10年でリアルスティールとエポカドーロのたった2頭だけだ。 【阪神大賞典2024 推奨馬】複勝率100%データを持つ長距離界最強馬! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) そんな状況を反映するように今年も大混戦模様。2戦2勝のシックスペンスやきさらぎ賞2着のウォーターリヒトが中心となりそうだが、およそ上位人気安泰とは言い難い。今回も様々な切り口のデータを駆使し、3頭の穴候補を導き出した。
「1勝クラスを勝った時の着差」で好走馬が分かる? ジュンゴールド
まず1頭目はジュンゴールド。デビュー2連勝で京成杯に出走して1番人気に推されたものの、まさかの12着大敗。今回が仕切り直しの一戦となる。 近年のスプリングSは「2歳GⅠで活躍した大物が満を持してココで始動」というパターンが少なくなった。なので1勝クラスでいい勝ち方をした馬ならあっさり通用するレースとなっている。 そんな前提を念頭に、過去10年のスプリングS出走馬について「1勝クラスを勝った時の着差」ごとに成績を出す。 1勝クラス勝ちが、タイム差なしだと【1-0-1-9】勝率9.1%、複勝率18.2%、0.1~0.2秒なら【3-1-2-21】勝率11.1%、複勝率22.2%、0.3~0.4秒なら【1-1-0-5】勝率14.3%、複勝率28.6%、そして0.5秒以上なら【1-3-1-0】勝率20.0%、複勝率100%。非常にシンプルだが、着差と好走率がキレイに比例する。そして、1勝クラスを0.5秒以上離して勝った馬は5頭パーフェクトで馬券に絡んでいた。 今年は紫菊賞を0.6秒差で勝ったジュンゴールドが唯一の該当馬だ。その紫菊賞は5頭立てを楽逃げしたとはいえ、後半1000m57.8秒は素晴らしい。現3歳世代の1600m以上戦で、後半1000m58秒を切ったレースの勝ち馬はボンドガール、チェルヴィニア、タガノエルピーダ、エコロブルーム、クイーンズウォークなど強豪ばかりだ。 前走は初の関東遠征で、序盤折り合いを欠いた影響もあった。まだ見限れない。二度目の中山で慣れも見込める今回、距離短縮でリズムよく走れれば一気の反撃があっていい。