台湾角川、今年で設立25年 オリジナル映像作品の制作目指す
(台北中央社)出版大手KADOKAWAの台湾子会社、台湾角川は8日、設立25周年を祝うイベントを開き、今後オリジナル映像作品の制作を進めることを明らかにした。市場のポテンシャルがあるとして、GL(ガールズラブ)作品がその第1弾になる可能性があるとしている。 台湾角川は1999年に設立され、出版物の累計発行部数は6千万冊を超えた。KADOKAWAの夏野剛社長は、「台湾は世界進出の第1号」とした上で、台湾市場について「極めて重要」との認識を示した。また25年にわたる台湾人読者の支持に感謝した。 台湾角川の岩崎剛人董事長(会長)は台湾市場で台湾人の創作したオリジナル作品を発信することは非常に重要だとし、今後も引き続き台湾でグループ戦略を推進し、IP(知的財産)のメディアミックス展開を担うチームを組織するとした。 台湾角川によると、台湾市場では今年上半期にGL作品への注目度の上昇と、売り上げの増加が顕著だったとし、同社が運営する小説連載プラットフォーム「KadoKado 角角者」の作品「她的唇、她的吻」(仮訳:彼女の唇、彼女のくちづけ)を映像化する。 また現在複数の台湾作品の映像化、朗読劇化、ミュージカル化、漫画化の権利があるとし、そのうち「失控的AI-我在元宇宙被判死刑」(仮訳:コントロールを失ったAI-メタバースで死刑判決を受けた)の長編映像化と朗読劇化が決まっているという。 (王宝児/編集:齊藤啓介)