JO1、73.8万枚の過去最高売り上げのシングルでも慢心なし「テッペンまでは遠いので、またがんばりたいと思います」
会場が湧いた大胆なヘアカラーの変化
荘厳なSEが流れたあと、「プレイボール!」のひと言とともに1曲目の「Test Drive」が始まると、会場を埋め尽くしたJAM(JO1のファンネーム)からは驚いたような悲鳴が起こる。それもそのはず、ヘアカラーを大胆にチェンジしたメンバーが多数いたのだ。 川尻蓮は蛍光黄緑、川西は白寄りの金髪、金城碧海は紫、白岩瑠姫は本人いわく“過去最高レベルに暗い”銀と黒のツートーン。メンバーもイメージチェンジに大賑わいで、川尻は白岩の3次元離れした佇まいに「なんか振られたい、瑠姫に!」と叫んでいた。 「Test Drive」でエネルギーを爆発させたあと、立て続けに届けられた2曲目は、川西が作詞・作曲を手がけた「HAPPY UNBIRTHDAY」。2階席から俯瞰で11人のパフォーマンスを見ていると、デビュー5年目の風格を感じるとともに、メンバーそれぞれが自分らしい魅せ方をさらに追求している印象を受けた。 パフォーマンス面でのJO1の強みといえば、長らくダンスのシンクロ率の高さとされてきたが、そこにとどまらず、より高い次元に到達しているのではないか。ダンスブレイクではメンバー間の空気の動きが視覚的に把握できそうなほどのエネルギーのうねりを感じ、グループのまとまりがひとつの生命体のようにも思わせられた。
JO1のチームワークのよさが発揮されたゲームコーナー
ゲームコーナー「運命の赤い糸」では、「HITCHHIKER」に収録されているユニット曲の編成をもとに、川尻、川西、木全翔也、佐藤景瑚、鶴房汐恩、與那城奨からなる「Lied to you」と大平祥生、金城、河野、白岩、豆原一成からなる「Sugar」の2チームに分かれて対決。赤い糸を引いた先に書いてあるミッションにそれぞれ挑戦していった。 川尻は「メンバー1人をお姫様抱っこして5秒間キープ」というミッションを引き当て、華奢な川尻には難しいのではとメンバーもJAMも心配まじりで見守るなか、與那城をしっかりと抱きかかえて大成功。 また手押し相撲では豆原が川西に圧勝したり、金城が鶴房のものまねをして爆笑を誘ったり、白岩があいうえお作文で「あのときより 今もずっと 嘘みたいに 永遠なんてないけど お前が好きだ」と見事にJAMへの愛を表現するなど、さまざまなチャレンジが和気あいあいと繰り広げられていく。 トークコーナーで感じたのは、11人の仲のよさと自由で無邪気なムード。昨年『行列のできる相談所』(日本テレビ)に河野と木全が出演した際、後藤輝基(フットボールアワー)が「JO1って学童?」とツッコむひと幕があったが、まさに“学童”のようなのびのびとしたやりとりに、何度も笑いを誘われる。しかし無秩序というわけではなく、かけ合いの間の取り方やボケを重ねるタイミングなどには、バラエティ番組やラジオで磨き上げてきたトークや笑いのスキルが存分に活かされているように感じた。 7点対13点で「Sugar」チームが圧倒的な優勢という状況のなか、最後の鶴房は「ふたつのミッションをクリアできたら点数2倍でいい?」と提案。その結果「ストップウォッチを11秒ぴったりで止める」というミッションの間に早口言葉を言うという難儀なお題に挑戦することになり、盛り上がりを生み出していた。結果、あえなく失敗してしまい、「Lied to you」チームは罰ゲームとして苦いセンブリ茶を飲むことに。 11人という大人数だからこそ生まれる先の読めないトークや、舞台上で同時多発的に発生する小ネタに目が離せなくなるのも、JO1に惹きつけられるポイントのひとつだろう。