広島銀行、ネット振込上限20万円に 偽装の不正送金で緊急対策
広島銀行(広島市中区)は5日、同行を装うショートメッセージサービス(SMS)と偽サイトによる不正送金の被害が相次ぐ状況を受け、6日からインターネットバンキングの振り込み上限額を引き下げると発表した。2023年12月6日以降にネットバンキングの振り込みがなかった人を対象とする。 【写真】広島銀行をかたる偽の電子メールやSMS 1日分の振り込み上限額は、振込先の口座をその都度入力する場合は計100万円、事前に口座を登録する場合は計500万円だったが、いずれも20万円にする。元に戻すにはネットバンキング上か店舗窓口での手続きが必要となる。 不正送金の被害は11月24日~12月4日に約100人、総額約6千万円に上る。広島銀はSMSや電子メールを通じてネットバンキングの入力画面へ案内することはないとし、「顧客に大変不便をかけるが、犯罪被害から預金を守るためにご理解いただきたい」としている。通話無料の問い合わせ窓口☎(0120)336100=平日午前9時~午後5時。
中国新聞社