平和に必要な「理解」以上の何か|週末に読みたい海外メディア記事6本|2024.4.6-4.12
「日本をより中心に据えるための新たな方法」の模索が始まる(写真提供:内閣広報室)
今週もお疲れ様でした。2015年の安倍晋三首相以来、9年ぶりの国賓待遇での訪米となった岸田文雄首相の連邦議会上下両院合同会議での演説は、日本の価値と役割を強く打ち出すものになりました。たとえば、演説中の「And yet we also know that peace requires more than understanding. It requires resolve.(しかし、今の私たちは、平和には「理解」以上のものが必要だということを知っています。「覚悟」が必要なのです。)」との言葉に、その重みが宿ります。 しかし、「resolve」に基づく日米関係とは、具体的にどのような形をとるのでしょうか。アメリカを中心として各国が二国間で安全保障体制を築くアジアの「ハブ・アンド・スポーク」システムは、日米同盟がハブとなる形に作り替えられるべきだと、米ランド研究所上級研究員のジェフリー・ホーナンは提言します。中国という巨大な対抗者がいるアジアにおいて、「寄り添う」ことに止まらないバーデンシェアリングには緻密な戦略とコスト分析が欠かせません。 フォーサイト編集部が週末に熟読したい海外メディア記事6本、皆様もよろしければご一緒に。
本文:4,966文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
フォーサイト編集部