くふうハヤテがホーム初白星…先発左腕・奥田域太が8回0封…仲村来唯也は球団1号3ラン
◆ウエスタン・リーグ くふうハヤテ8―0広島(12日・ちゅ~るスタジアム清水) 今季から参入のくふうハヤテが広島を8―0で下した。開幕から本拠地9試合目でホーム初白星をつかみ、初の2連勝を飾った。先発した左腕の奥田域太(かなた)投手(22)が8回を無失点に抑えた。6回2死一、二塁では仲村来唯也(らいや)内野手(24)が、球団1号となる3ランを放った。 *** 勝利を信じて待っていたファンに本拠地1勝を届けた。赤堀元之監督(54)は「域太のいい投球が、勝てないでいたホームでの初勝利につながった」と、奥田域を労った。3月15日の開幕戦(1●9オリックス)の観客数は1631人。約1か月が経過したこの日は、同じ平日開催に関わらず508人と約3分の1に減った。ファンもようやく勝利を味わった。 大卒1年目の最速139キロ左腕が7敗1分けと苦戦が続いた本拠に勝利をもたらした。4試合目の登板。初回に打率を4割5分7厘としていた先頭打者の佐藤啓介内野手(22、静岡大)に中前打を許したが、2番打者が打席に立った直後にけん制で刺した。その後も持ち味のテンポのよさで3安打無四球、無失点の好投。試合前までの3勝はすべて早川太貴(24)が勝ち投手になっていた。「誰か勝たないと早川さんだけのチームになってしまうと思っていた。勝ててよかった」と安どから本音を漏らした。 3月24日の阪神戦(1●15)では4回を投げ、被安打17で15失点し、ウエスタンの洗礼も浴びた。取り組んできた前方への体重移動を重視したフォームでボールの威力も増した。この日は力強くなった直球主体で広島打線を抑えた。 9回は、前DeNA左腕の田中健二朗(34)が無失点で試合を締める姿をベンチから見守った。完封することができなかっただけに「完封はめったにできないことだけど、頑張っていきたい」と誓った。(伊藤 明日香) 〇…開幕19試合目でチーム創設1号を仲村が放った。5―0で迎えた6回2死一、二塁の場面で右越えにダメ押し3ラン。「ヒットが自分的には打ててなかったし、初安打も(チーム14試合目の2日のソフトバンク戦でと)遅かった。だけれども球団初のホームランを決められて満足」と胸を張った。記念球は「まだ球団側とどうするのか話し合っていないですけど、持って帰りたい」と素直な一面を見せた。
報知新聞社