松平定信登場 来年の大河ドラマ契機に 小峰城生かし新観光施策 福島県白河市 憩いの場や芝生広場整備
福島県白河市は、白河藩主・松平定信が主要人物として登場する来年のNHK大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」を好機と捉え、歴史遺産を生かした新たな観光振興策を展開する。新たに小峰城東側丘陵の石垣を眺められる憩いの場を整備する他、城跡北東部の国道294号白河バイパス近くに約1100平方メートルの芝生広場をつくる。来春のオープンを目指す。 鈴木和夫市長が26日、記者会見で発表した。現在、進められている清水門復元整備事業では「瓦記名会」を展開。実際に使用する瓦にメッセージを書き入れ、ふるさとへの誇りや愛着を高めてもらう。 年末までに定信をメインとしたポスターやのぼり旗、観光パンフレットを作成する。定信ゆかりの地としてドラマとタイアップし、観光誘客や回遊促進につなげる。鈴木市長は「定信の功績に光を当て、市をPRする絶好の機会になる」と述べた。 9月3日開会の市議会9月定例会に提出する一般会計補正予算に1879万円を盛り込んだ。