「怪しい人」を察知するAIエレベーター…韓国で実証実験へ
【12月22日 KOREA WAVE】韓国でAI技術を活用した「エレベーター内犯罪予防モニタリングシステム」が産業規制を緩和する「規制サンドボックス」制度を通じて実証実験の許可を得た。この技術は、エレベーター内で不審な行動を監視し、犯罪防止に寄与することが期待されている。 このシステムは、エレベーター内の映像をリアルタイムで外部モニターや防災室に送信し、不審行動が検出されると警告を発する仕組みだ。映像に映る人物の顔はAI技術で自動モザイク処理され、プライバシー保護にも配慮されている。開発企業のユニオンは、蔚山市や慶尚南道の共同住宅で実証実験する。 現在の法律では、共同住宅の管理者以外に防犯カメラ映像を提供するには対象者の同意が必要だが、今回の規制緩和により条件付きでの実験が可能となった。規制サンドボックス審議委員会は、入居者の同意取得や映像のセキュリティ管理計画を条件に実証特例を承認した。 また、同審議委員会では、AIロボットを活用した電気自動車(EV)の自動駐車・充電システムも承認された。このシステムは、車両を専用のパレットに載せるだけで、ロボットが自動的に充電ケーブルを接続し、充電後に一般駐車スペースに移動させる仕組みだ。大邱市の建物で実証実験が始まる予定で、EV充電インフラの拡充が期待される。 さらに、清浄な水素を生成する「クリーンアンモニア熱分解装置」や、キャンピングカーのシェアリングプラットフォームなど、78件の実証プロジェクトが承認された。これにより、産業界の革新が進むとともに、新技術の商業化に向けた課題の検証が進められる。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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