こころもおなかもおいしく満たす 料理家・ソムリエの石橋絵理さん(西条市出身)に聞く
ワインにおしゃれなおつまみを添えて、心もおなかも満たす週末―。インスタグラムで30万人のフォロワーを持つ料理家・ソムリエの石橋絵理さん(49)=西条市出身、東京都在住=が26日、初のレシピ本「えりの気分があがるおうち飲み」(KADOKAWA)を出版します。身近な食材を簡単な調理で、おいしく美しいおつまみに変身させる様子をレシピ動画として発信。本では新作を含む多彩な120品を紹介しています。料理への思いや盛り付けの工夫を聞きました。(聞き手・尾上芽吹) -レシピ本でこだわったポイントは。 気分やシーンに合わせてぱぱっと選べるよう「夕食にもなる満足おつまみ」「深夜に食べても罪悪感なしのヘルシーおつまみ」など六つのチャプターに分けました。料理とお酒との付き合い方や器の選び方などのコラムもあります。レシピの4分の1は書き下ろしで、撮影やスタイリングも1人で手がけ、自分らしいカラーを出せました。お酒を飲みながら、どのおつまみを作るかゆっくり選んでもらいたいです。 -料理を仕事にしたのはいつ? 30代までは松山市で、個人でアパレルのサイト運営や買い付けをしていました。愛媛マラソンも走りましたね。今でもランニングは続けていて、走った後はお酒がおいしい。 15年前、夫の転勤で東京に移ってから料理教室を始めました。フードコーディネーターとソムリエの資格を取り、雑誌、企業向けのレシピ開発や料理のスタイリングもしています。服でも料理でも「どう美しく見せるか」というのが根幹にあるんです。 -インスタグラムを始めた経緯は。 料理教室をPRするため投稿を開始。新型コロナウイルス禍で「宅飲み」需要が増え、料理とお酒のペアリングをする仕事が多かったので、1年ほど前にレシピ紹介に切り替えました。 動画の投稿作業は挑戦の連続で、とにかく1年があっと言う間。調理と盛り付け、写真と動画の撮影、編集まで自宅でほぼ1人でやっています。イベントで食事やお酒をPRするなど、フォロワー数が名刺代わりになって任せてもらえる仕事が増えました。
愛媛新聞社