山の上ホテル題材の小説手がけた柚木麻子、明治大の購入に安堵「ソニーじゃなくて」
映画『私にふさわしいホテル』の完成披露上映会
小説家の柚木麻子が20日、都内で行われた映画『私にふさわしいホテル』(12月27日公開)の完成披露上映会に出席した。山の上ホテルにまつわる動向に言及した。 【写真】のん、田中圭、滝藤賢一、高石あかり、堤幸彦監督らが登壇 イベントでの集合写真などアザーカット 同作は、柚木の同名小説を原作とする逆転サクセスストーリー。新人賞を受賞したにもかかわらず、未だ単行本も出ない不遇な新人作家・相田大樹こと中島佳代子(のん)が、文豪に愛された「山の上ホテル」に自腹で宿泊し、己の実力と奇想天外な作戦で、権威としがらみだらけの文学界をのし上がっていく様を描く。 柚木はこの日、明治大が11月15日に同ホテルの土地・建物などを取得したという報道に言及。「本当に、買ってくれたのが大学でよかった。『(KADOKAWA買収の噂が報じられる)ソニーじゃなくて』というのがちょっとありました」と本音を吐露。それを聞いて主演ののんや滝藤賢一ら出演陣が笑い顔を見せた。特に滝藤は表情を隠し、必死に笑いをこらえていた。 「やっぱり私も、山の上ホテルが休館すると聞いたとき、妄想で『どうやったら救えるだろう?』、『作家が全員クラウドファンディングするとかどうだろう?』とか色々考えたんですけど、まさかの明治大が買い取ってくれた。やっぱり、山の上ホテルにはハッピーエンドが似合うなと思った。たぶん、皆報道を見て『よかったな?』と思う人がいっぱいいると思う。本当に、この映画の公開の前に、そういういいニュースがあって、幸先のいい感じがします」とほほ笑んだ。 同イベントには、田中圭、高石あかり、堤幸彦監督、原作者の柚木も出席した。 ※高石あかりの「高」は、「はしごだか」が正式表記。
ENCOUNT編集部