人気俳優・曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)来日&トークショーも実施、台湾映像フェス「TAIWAN MOVIE WEEK 2024」が今年も開催
10月17日(木)より最新の台湾エンタメを楽しめるフェス「TAIWAN MOVIE WEEK 2024」がはじまる。昨年に続き2回目の開催。 映画『夏日的檸檬草(原題)』より。写真左は来日が決まった曹祐寧(ツァオ・ヨウニン) ■台湾の人気映画・ドラマ全11作品を無料上映 本イベントでは台湾の人気映画・ドラマ11作を一挙上映するほか、人気俳優のツァオ・ヨウニン(曹佑寧)が来日しトークショーを開催する。また、WEBザテレビジョンとコラボした企画も併せて実施。10月中旬公開予定の特設サイトにて、NetflixやU-NEXT、Huluほか国内の主要な配信サービスで観られる台湾作品を、注目の俳優の紹介などを織り交ぜながら、さまざまな切り口でその魅力を伝えていく。 今年はWEBザテレビジョン編集部が上映11作品を選定。日本人俳優も出演したことで話題となった作品をはじめ、青春、ヒューマンドラマ、コメディ、サスペンス、BLなど様々なジャンルから今もっとも熱い台湾エンタメをお届けする。 昨年台湾で興行収入3.6億台湾ドル(約16億円)を突破し「台湾2023年上半期映画興行1位」となったコメディー映画『僕と幽霊が家族になった件』(2023年、チェン・ウェイハオ監督)や、台湾のスター俳優シュー・グァンハンと清原果耶の共演が話題となった日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』(2024年、藤井道人監督)、8月よりRakuten TVとビデオマーケットで配信開始したBLドラマ『First Note of Love ~美しい恋の奏で』(2024年、リエン・ジエンホン監督)など、台湾の人気映画・ドラマを一挙上映。参加は無料(要事前応募)で、全11作を一回ずつ上映する。 ■人気俳優・ツァオ・ヨウニン(曹佑寧)のトークショーも実施! さらに、本企画で先行上映される最新の青春映画『夏日的檸檬草(原題)』(2024年、ライ・モンジエ監督)の回では、本作のほか『KANO 1931海の向こうの甲子園』(2014年)や『スリングショット』(2021年)などに出演した人気俳優・曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)のトークショーを開催。台湾映像ならではの魅力や上映作品の見どころなどが語られる予定だ。 ■「TAIWAN MOVIE WEEK 2024」開催概要 開催期間 : 2024年10月17日(木)~10月26日(土) 開催場所 : ・TOHOシネマズ 日比谷(千代田区有楽町1丁目1-24F) ・TOHOシネマズ 六本木ヒルズ(港区六本木6丁目10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内) ・TOHOシネマズ 池袋(豊島区東池袋1-18-1 HarezaTower内) ・ところざわサクラタウン ジャパンパビリオンホールB(埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3) ・東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場(千代田区有楽町1丁目1-2) ■「TAIWAN MOVIE WEEK 2024」上映作品紹介&上映スケジュール <TOHOシネマズ 日比谷> ・10月17日(木) 16:00~『夏日的檸檬草(原題)』(2024年、ライ・モンジエ監督) 18:00~ 曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)トークショー 同名のベストセラー小説を映画化した青春ラブストーリー。ツァオ・ヨウニンが程奕(チェンイー)役、ムーン・リーが勇敢な愛の追求者・曉夏(シャオシャ)役、ルー・ジュンシュオが幼なじみの恋人・柚子(ヨーズ)役で、3人が個性的な役柄で主演を務める。 幼なじみの同級生・柚子と教室でケンカする曉夏の前に突然現れた転校生・程奕。程奕にひと目ぼれした曉夏の彼を追いかける日々が始まった。曉夏の型破りな追っかけに友達たちは冷や汗をかくが、彼女は周囲の目も気にせずまっしぐら。果たして恋の行方は? ・10月18日(金) 18:30~『僕と幽霊が家族になった件』(2023年、チェン・ウェイハオ監督) 台湾に伝わる死者が生者と結婚する“冥婚”という習俗を題材にし、2023年に社会現象と言えるほどの大ヒットを記録したコメディ。ある警官が、死者の力を借りて事件解決を試みる姿を描く。警官役を人気俳優のシュー・グァンハン、若くして交通事故で亡くなったゲイの青年をリン・ボーホンが演じる。 うだつの上がらない警察官ウー・ミンハンは、謎の祝儀袋を拾ったせいで死者との結婚を強いられることになる。夫となった幽霊の存在に悩まされつつも、ミンハンは彼の力を借りてある事件を解決しようと奔走する。 <TOHOシネマズ 六本木ヒルズ> ・10月17日(木) 18:30~『青春弑恋』(2021年、ホー・ウィディン監督) 2021年トロント国際映画祭ワールドプレミア上映で高い評価を受けたサスペンス。いま台湾で最も注目を浴びるホー・ウィディン監督が、何の接点も持たない人々たちの間の奇妙な連鎖反応を描いた群像劇を、都市のミレニアル世代の若者の欲望と苦悩を織り交ぜながら野心的に描いた。主演はリン・ボーホン。共演はムーン・リー、リン・ジェーシーら。 ライブ配信者モニカに恋する大学生のミンリャンを、女子高校生のキキは振り向かせようとしている。若い料理人シャオジャンはカフェ店員ユーファンと付き合いたいが、ユーファンは新人女優モニカと親しくなっていく。そんなモニカには消したい過去があり……。 ・10月18日(金) 18:30~『オールド・フォックス 11歳の選択』(2023年、シャオ・ヤーチュアン監督) 80年代に「台湾ニューシネマ」のムーブメントを牽引した巨匠ホウ・シャオシェンが製作を務めたヒューマンドラマで、2025アカデミー賞台湾代表作品。懐かしい時代の台北郊外を舞台にしたハートフルな家族の物語を描く。出演は「親愛なる君へ」のバイ・ルンイン、「1秒先の彼女」のリウ・グァンティン、「ほつれる」の門脇麦など。監督はホウ・シャオシェン作品で助監督を務めたシャオ・ヤーチュエン。 台北郊外に父と二人で暮らすリャオジエは、コツコツと倹約しながら、いつか自分たちの家と店を手に入れることを夢見ていた。そんなある日、リャオジエは“腹黒いキツネ”と呼ばれる地主・シャと出会う。優しくて誠実な父とは真逆で、生き抜くためには他人など関係ないと言い放つシャ。バブルで不動産の価格が高騰し、父子の夢が遠のいていくのを目の当たりにしたリャオジエの心は揺らぎ始める。図らずも、人生の選択を迫られたリャオジエが選んだ道とは……。 ・10月24日(木) 18:30~『Be with me/一緒にいて(原題:車頂上的玄天上帝)』(2023年、ホアン・ウェンイン監督) 美術監督として長年ホウ・シャオシェンと組んでいたホアン・ウェンインの初監督作品。恋愛、仕事、家族の問題を抱えた女性が、重病の父親を看病するために故郷に戻り、幼い頃を思い出し人生を見つめ直す物語。主人公・芙月をアリエル・リンが演じ、ヴィック・チョウ、イーサン・ルアン、ジョセフ・チャンら豪華キャストが脇を固める。 お爺ちゃん子の芙月は映画の美術監督。父が病に倒れたため急きょ実家の嘉義に滞在することになるが、祖父との思い出に浸りながら、祖父に似た建築士と不倫関係に陥る。芙月は故郷で多くの葛藤に立ち向かいながらも、一家3代にわたる宗教信仰や100年の歴史を通じて、自らの価値観と心の支えを見つけ出す……。 ・10月25日(金) 18:30~『青春18×2 君へと続く道』(2024年、藤井道人監督) 台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセイが原作の日台合作映画。『新聞記者』『余命10年』の藤井道人監督が脚本・監督を務め、台湾の人気俳優シュー・グァンハンと日本の若手実力派女優 清原果耶のダブル主演で、【日本×台湾】【18年前×現在】を舞台に、国境と年月を超えた切なくも美しいラブストーリーを描く。台湾では今年公開した台湾映画でNo.1ヒット、ベトナムでは歴代日本映画実写第1位を記録するなどアジアでの観客動員数が230万人を突破した。 18年前、日本人バックパッカーのアミ(清原果耶)と出会い、淡い恋心を抱いたジミー(シュー・グァンハン)。しかしアミが突然帰国することになり、2人はある約束をして別れることに。そして歳月が流れ、失意のなかで故郷に戻ってきたジミーはアミとの思い出をたどるために日本への旅に出発する。 <東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場> ・10月23日(水) 12:00~『青春の反抗』(2024年、スー・イーシュエン監督) ※こちらの会場は応募なしで観れます 2019年に大ヒットした映画『返校』のスー・イーシュエン監督と主演リー・リンウェイが再びタッグを組み、戒厳令解除後の1994年の台湾を舞台に学生運動に参加した若者たちの自由、そして揺るぎない愛を描く。2023年に行われた第36回東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門選出。 大学の黙従文化に不満を募らせ、表現の自由のためにストライキに参加した芸術学科生のチーウェイ(リー・リンウェイ)は、学生運動のリーダー、クァン(ロイ・チャン)の恋人であるチン(イェ・シャオフェイ)に徐々に惹かれていく。抗議行動が白熱するなか、内に秘めた個々の欲望も燃え上がり、チーウェイとチンの熱も高まっていくが、クァンもチーウェイに興味を持ち始める……。 15:30~『First Note of Love ~美しい恋の奏で』(2024年、リエン・ジエンホン監督) ※3話上映 ※こちらの会場は応募なしで観れます 台湾とタイの合作で製作されたBLドラマ。Rakuten TV、ビデオマーケットで現在配信中。楽曲制作に長けた天才大学生・小海(マイケル・チャン)が、兄を亡くした歌手のNeil(チャールズ・トゥ)と出会い惹かれ合うさまが描かれる。監督は映画『サリー』が2024年大阪アジアン映画祭にて来るべき才能賞を受賞したリエン・ジエンホン。 人付き合いは苦手だが、自作の音楽をネットに公開し天才少年と注目を集めている大学2年生の小海(マイケル・チャン)。プロデューサーのReese(リウ・ミンティン)からの提案で打ち合わせに行くが、居酒屋で出会った冴えない男と再会する。その男がNeil(チャールズ・トゥ)だと知り、幼い頃から憧れていたユニットMagnetのNeilへの楽曲提供ができると聞き内心喜ぶ小海。だが、Neilの態度は違った……。 <TOHOシネマズ 池袋> ・10月24日(木) 18:30~『正港署』(2024年、チェン・ウェイハオ監督ほか) ※2話上映 2023年に大ヒットした映画『僕と幽霊が家族になった件』のスピンオフドラマで連続殺人犯を追うため手がかりの危険な謎を解こうと奮闘する刑事たちを描いたクライム・コメディ。Netflixで現在配信中。映画に引き続きシュー・グァンハン、ワン・ジン、マー・ニェンシェン、チェン・イェンツォらが警察署メンバーを演じる。 連続殺人事件の現場に残されていたのは、故事を使用した言葉遊びの手がかりだった。休暇から復帰した刑事のウー・ミンハンと新任キャップのリン・ズーチンは犯人が提示した危険なパズルを解こうと奔走、服役中の悪名高き殺人鬼のもとにたどり着くが……。 ・10月25日(金) 18:30~『ガッデム阿修羅』(2023年、スー・イーシュエン監督) 無差別殺傷事件をめぐって交錯する6人の運命を、実在の事件をモチーフに描いた台湾発の社会派サスペンス映画。「先に愛した人」のホァン・シェンチョウが主人公ジャン・ウェン、「親愛なる君へ」のモー・ズーイーが記者を演じた。本作は2022年台北電影奨で、脚本賞、音楽賞、最優秀助演女優賞の三冠を達成。 18 歳の誕生日を迎えたばかりのジャン・ウェンが、夜市で乱射事件をおこした。その動機について、周囲の誰も見当がつかない。偶然現場に居合わせた記者のメイ・ジュンズは、事件の真相を突き止めるべく動き出す。そんな彼の決意が引き金となり結びつけられた、悩みや不満を抱える 6 人の運命が、夜市で交錯する―。もし、彼らが犯行前に別の選択をしていたら、悲劇は起きなかったのだろうか…。 <ところざわサクラタウン ジャパンパビリオンホールB> ・10月26日(土) 13:00~『流麻溝十五号』(2024年、ゼロ・チョウ監督) 台湾国民政府による恐怖政治下で戒厳令が敷かれていた時代に、政治犯収容を目的とした教育施設と監獄のある緑島で生きる女性たちの姿を、実在した複数の人物を3人の女性に投影して描いたドラマ。監督は「Tattoo 刺青」などこれまでも一貫してジェンダー平等の視点から作品を撮り続けてきたゼロ・チョウが務めた。映画のタイトルとなった『流麻溝十五号(原題:流麻溝十五號」)』は、身分も年齢も違う女性たちが収容されていた住所。 1953年、政治的弾圧が続く台湾では、罪を課せられた者は思想改造および教育・更生のため緑島に収監されていた。連行された者は名前ではなく番号で呼ばれ、重労働を強いられた。純粋な心を持ち、絵を描くことが好きな高校生のユー・シンホェイ。子どもが生まれて間もなく投獄された、正義感の強い看護師イェン・シュェイシア。妹を拷問から守るため自ら囚人となったダンサーのチェン・ピン。次々と迫る不条理に対しても考えることを諦めず、日々を生き延びようとする彼女たちだったが……。