クリスティアーノ・ロナウド、タトゥーを入れない理由は「献血したいから」ほかのスポーツ選手にも影響する“命のバトン”
パンデミックや戦争、国際的な緊張など、さまざまな不安が世界を覆う状況において、これまで以上に人と人とのつながりが重要視されている。また、5月8日は「世界赤十字デー」。ボランティアや慈善事業、救援活動などを通して、“困っている人に手を差し伸べること”についても今一度考えたいところ。そんななか、世界的に有名なサッカー選手であるクリスティアーノ・ロナウドの「タトゥーを入れない理由」に改めて注目が集まっている。
海外ではもちろん、日本でもファッションや自己表現の方法としてタトゥーを楽しむ人が増えてきているけれど、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドは体に一切タトゥーを入れていない。鍛え上げられた肉体美をありのままキープするため……?と思いきや、その理由は「献血をしたいから」。ロナウドは2011年、元ポルトガル代表チームメイトの息子が白血病を患った際に自身の血液と骨髄を提供。それ以降、SNSでも積極的に献血への協力を呼びかけている。
日本赤十字社のホームページによると、「タトゥーや刺青の類を入れた場合は少なくとも6ヶ月間は(献血を)ご遠慮いただいています。それ以降は問診時の判断によりご協力をお願いしております」とのこと。また「粘膜を貫通する形(口腔、鼻腔、舌など)でピアスを使用中の場合は、細菌感染の恐れがあるため、献血はご遠慮いただいております」と記載されている。
ロナウドの心がけは、ほかのスポーツ選手にも影響を与えている。ベルギー出身のレーシングドライバーで、26歳にして3度のF1ワールドチャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペンは、インタビューでタトゥーを入れていない理由を聞かれ「ロナウドの話を知ったから」と回答。ファンから「すばらしい」と称賛の声が集まった。 献血は、人と人とのつながりを強固にしてくれる“命のバトン”。ひとりの行動が周りに伝播し、困っている誰かの助けになる……今再び互いに尊重し支え合う社会を目指すべく、ほんの少しの勇気を出して未来への大きな一歩を踏み出そう。