エチカ・ミヤビが性転換手術前、最後の試合で初勝利。「プロレスに出会えてよかった。絶対このリングに帰ってくる」【PPPTOKYO】
PPPTOKYO所属のトランスジェンダーの女子プロレスラー、エチカミヤビが同団体の今年最初の公演「THE New Year Glory-栄光の遊宴-」(1月9日、東京・新宿FACE)でプロ初勝利を挙げた。 エチカはこの試合をもって性転換手術を受けるための休養に入る。 この日、エチカは真琴、宮本裕向と組んで、夏すみれ、リアラ、今成夢人組と対戦した。 「エチカ・ミヤビ壮行試合」と銘打たれた試合、開始早々に宮本とともにリアラにメンチを切るが直後に宮本の竹刀がエチカに誤爆。その後も今成のストンピング、エルボー、ボディースラムといったえぐい攻撃、夏のバラムチなど夏組は序盤からエチカに集中攻撃。今成のラリアットを耐え抜き、カウンターのSTOでなんとか危機から脱出のエチカ。
その後もドロップキックで夏を吹っ飛ばすものの、夏の術中にはまるといつもより長めのブロンコバスターを食らう場面も。しかしパワーで反撃するとボディースラム3連発で夏を叩きつける。だがエチカのミサイルキックが宮本に誤爆するなど、ペースを握れない展開が続く。何度も夏組の集中攻撃を浴びるエチカだったが、宮本とのダブルブレーンバスターで夏を投げるとリング上は夏との一騎打ちに。エチカがドロップキックからフォールもカウントは2。会場に“大エチカコール”が沸き上がる中、チョークスラムの体勢にとらえると必殺の「爆雷・ミヤビ(チョークボム)」。夏から3カウントを奪い、壮行試合を自らの勝利で飾った。
試合後のマイクでエチカは「プロレスデビューして1年経ちました。ようやく、初めて勝つことができました! 知っている方もいると思いますが、この試合は私の壮行試合で、手術前の最後の試合です。その手術は性転換手術で、私の人生の大きな分岐点になります。いろいろな悩みとか辛いことがあったけど、覚悟を決めて、その覚悟で臨んだ試合で、初めて勝てました! やっぱりさ、プロレスって最高! 私、プロレスに出会えてよかった。人生変わった。だから私、絶対このリングに帰ってくるから。絶対帰ってくるから。人として、レスラーとして、もっともっと素敵になって、人に夢を与えられるような、希望を与えられるような女になって帰ってきます。改めて、PPPTOKYOのメンバー、そしてお客様に感謝します。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。 エチカは昨年11月の横浜大会のリング上からこの1月の試合を最後に手術の準備のために休養に入ることを発表していた。 PPPTOKYOを率いる三富兜翔は「エチカの試合は良かった。期待の何倍も上だった。人間、覚悟を決めるとこんだけさらけ出せるんだと感じた」と今日の試合を評価。そして「唯一無二の人生に誇りを持って」とエチカにメッセージを贈った。
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