大谷夫妻に見る、典型的な運命の出会い。【気づける人と気づけない人、その違いはどこにあるのか】
人気連載「齋藤薫の美容自身 STAGE2」。今月のテーマは「大谷夫妻に見る、典型的な運命の出会い。なぜ彼らにはそれが訪れたのか?」。 〈画像で見る〉大谷夫妻が「運命の出会いに気づけた理由」とは?
気づける人と気づけない人、その違いはどこにあるのか
おそらくは神の采配で、いろんな方法によって運命の人を教える仕組みが整っていると言える。ただ、本当に運命の人と出会ったときに気づけるかどうか、は自分次第。だからこそ普段の心がけが大切なのである。 じゃあ、何をしたらいいの? 正直ここで、大谷翔平のように生きましょうと言うのは無理難題。ただ一つだけクリアするべきは、不要なもののないすっきりした清潔な家に住んでいること。曇りのない目で、常に遠くまで見渡せる視界をつくるために。そして何の後ろめたさもない生き方をするために。 少し飛躍させるならば、嘘を言わない、悪口を言わない。曇りのない後ろめたさのない自分をつくっておく。まぁそういうことこそが大切なのだろう。結果として、自分自身が何だかんだ清らか、そういう生き方をしていると運命が向こうからやってくる。そのときそれを、決して見逃さないはずなのである。 「耳を澄ます」という言葉があるけれど、要はもっと“心を澄ませて”生きてみることが必要なのではないか。そう、心を澄ます……私たちは日頃これを忘れがちである。情報まみれになっていたり、SNSなどにどっぷり浸かっていると、心を澄ます暇がない。それこそ耳を澄ますだけでもよいのだ。都会では真に静寂な時間はなかなか持てないはずで、だからネットもテレビも音楽もすべて消して、音のない世界に自分を置いたとき、その意味がきっとわかるはず。耳を澄ます、そして心を澄ますとは、こういうことなのだと。そんなふうに自分の中をすっきり清らかにすると、向こうから何かやってくる気配を敏感に感じ取れるはずなのだ。
ただ、そういうふうに自分にとって理想的なものに出会う運命は、何もパートナーに限ったことじゃない。天職とも言える運命の仕事や仕事場、運と幸せを呼び込む家なども、出会える人は出会えるが、出会えない人は出会えない……また厳密に言うなら、同じ魂からそれぞれの方向に広がっていった兄弟のような存在は、この地球上に12人いるとも言われるが、運命を見逃さない人は、友達や上司や部下でも、またさまざまなコミュニティーでも、そういう魂の兄弟に出会えるということになる。まさに環境から関わる人までが運命と合致したとき、一体どれだけ充実した人生を送れるのだろう。その違いを今、改めて見つめ直してほしいのだ。 いずれにせよ今回の一件で“運命の人”説がにわかに真実味を増した。やっぱり赤い糸もあれば、運命の人もあるのだと。もしも、人生の何割かがそういう人と出会うためのものであるならば、そのために自分を磨くのだと考えると、磨く目的が非常に明快になる。中身も外見も心も、すべてをその人と出会うための準備として磨き込んでおく、そんな生き方のテーマがあってもいいはずだ。一度きりの人生、出会いを最高のものにするために。 撮影/戸田嘉昭 スタイリング/細田宏美 構成/寺田奈巳 Edited by 加茂 日咲子
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