大阪「チャリティアジア歌謡祭」アジア諸国と交流深め15年
在日アジア人との友好・親善を深める事業の一環
大阪「チャリティアジア歌謡祭」アジア諸国と交流深め15年
全国的にチャリティー音楽祭が盛況のようだ。そんな中「音楽で世界の子どもの命と未来を守ろう」をテーマに、このほどドーンセンターホール(大阪市中央区)で「第15回チャリティアジア歌謡祭」が催された。主催はNPO法人関西アジア人協会で、アジア諸国との理解を深める事業と在日アジア人との友好・親善を深める事業の一環。世界15か国から約20組が参加し、美声や踊りなどを披露して観客を楽しませた。最後には審査が行われ、アジア歌謡大賞ほか3組(3人)が賞に輝いた。
楽曲を次々と披露して母国をアピール
「チャリティアジア歌謡祭」は、アジア各国の人たちが母国の歌や踊りを披露する国際交流行事。年1回の開催で、今年で15回目を迎えた。 毎回義援金を募集し、大阪ユニセフ協会に贈呈している。この日も舞台には、中国や韓国、ベトナム、インド、ラオスといった多彩な国々(15回目にちなんで世界15か国)の歌い手が登場。民族衣装に身を包み、楽曲を次々と披露して母国をアピール。熊本地震の復興支援の一環で参加した神戸女学院大学音楽学部などもあった。 また、アトラクションも豊富で、マレーシアダンスチームの微笑ましい踊りを始め、日本からは本流河内音頭「生駒会」などが出演。会主の生駒一氏が伝統的な河内音頭を歌い上げ、ひときわ会場を盛り上げた。
今後も回数を積み重ねていきたい
同協会の相馬達雄会長は「小さな平和運動としてやってきて、15年になります。今や、アジア各国でもカラオケが盛んです。歌そのものは平和のシンボルですが、世界の政治状況、アジアの状況を見ると、楽観できません。 アジアの連帯の輪を広げ、小さな運動ですが、今後も回数を積み重ねていきたい」と、15回目開催についてコメントしている。
表彰式では素晴らしい歌唱力だった中国の季紫君さんがアジア歌謡大賞に。最優秀賞に韓国の金恵子さん、優秀賞に日本の田中公美さんが選ばれた。 (文責/フリーライター・北代靖典)