中国映画「無名」冒頭映像が公開 鈴鹿央士、玄理ら著名人コメントも到着
トニー・レオンとワン・イーボーが共演した中国映画「無名」の冒頭映像がYouTubeで公開。あわせて俳優の鈴鹿央士、玄理ら著名人からコメントが寄せられた。 【動画】中国映画「無名」の冒頭映像はこちら 本作は“魔都”と呼ばれた第2次世界大戦下の上海を舞台とするノワール。中国共産党、国民党、日本軍の間で繰り広げられる、名もなきスパイたちの攻防戦が描かれる。汪兆銘政権の諜報員フーをトニー・レオン、その部下であるイエをワン・イーボーが演じた。 映像には、椅子に腰かけるフーの姿を収録。続いてジョウ・シュン扮するチェンが喫茶店で注文した覚えのないコーヒーを差し出される様子や、イエが何かを覚悟したかのような表情で鏡を見るさまが映し出された。 鈴鹿は「映画のトーンや色彩、俳優陣のお芝居も素敵で、特に終盤のアクションシーンは呼吸するのを忘れるぐらい圧倒されました」、玄理は「1945年、ラスト20分─『大事なものは目に見えないようになっている』大好きだった童話の一節を思い出した」とつづっている。漫画家のえすとえむ、イラストレーターの丹地陽子からはイラストが到着。そのほかのコメントは下記の通りだ。 チェン・アル監督作「無名」は5月3日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほか全国で順次公開。 ■ 鈴鹿央士(俳優)コメント 映画の物語が過去と現在を行き来して、人物や物語がより濃密に重なり合っていくように感じ、どんどん映画の世界に入り込んでいきました。 映画のトーンや色彩、俳優陣のお芝居も素敵で、特に終盤のアクションシーンは呼吸するのを忘れるぐらい圧倒されました。 観終わったときに、ニヤけながら深呼吸している自分がいて、すごい映画を観たと実感しました。 ■ 玄理(俳優)コメント 世界が戦争で繋がっていた時代。誰が善人で、悪人で、裏切り者なのか。 境目の曖昧な音楽とデジャブのように蘇るシーン。一枚一枚、冷たくめくられていく真実に快感を覚える。 1945年、ラスト20分─「大事なものは目に見えないようになっている」 大好きだった童話の一節を思い出した。 ■ くれい響(映画評論家)コメント 男も惚れてしまうほど、尋常じゃない色気を放つワン・イーボー。 さりげなく人差し指でライターのスイッチを押し、煙草を吸う仕草、返り血を浴びたときの残忍な表情、こみ上げてくる感情を抑えるあまり涙する姿など、ファンでなくとも痺れまくること間違いなしだ。 終盤に魅せる文字通り体当たりのアクションシーンなど、劇中同様に大先輩であるトニー・レオンの胸を借りつつ、見事なまでに新境地を開拓。 エンドロールに流れる同名の主題歌(作詞はチェン・アル監督!)を含め、話題作を彩る二枚看板の役割を十分に果たしたといえるだろう。 ■ よしひろまさみち(映画ライター)コメント トニー・レオンとワン・イーボー、抑えた表情で心理劇を巧みに演じきった2人の美しさに感服。 後半部にある壮絶なアクション肉弾戦は、うっとりできないはずなのに、ついウットリ。 このジャンル、そして2人を好きならたまらんノワール。 ■ 中井圭(映画解説者)コメント 陰謀蠢く複雑なパズルが揃い明らかになる真実は、 目に映るものすら信用できないスパイの世界へと観客を誘う。 だが、その複雑さをも支配する、円熟のトニー・レオンから目が離せない。 ■ 岩井志麻子(作家)コメント 重厚な映画を鑑賞しただけではなく、とんでもないものを目撃したと思わされた。 ずっと息が詰まるような緊張感。そして、エンドロールで私も解放されたと安堵した。 ■ 折田千鶴子(映画ライター)コメント きな臭さが濃厚にたちこめる夜の上海で、危険な香りが似合う男トニー・レオンの色気、それに相反するアクション炸裂の本気っぷり、まさに硬軟の魅力を一時(いちどき)に堪能できる一作。今をときめく若手俳優にドンと胸を貸す男気にさらに惚れた! ■ えすとえむ(漫画家)コメント 紫煙に撒かれ前後を失うような不安感の中、たどり着いた結末に胸が締め付けられる。 Copyright 2023(c) Bona Film Group Company Limited All Rights Reserved