鹿児島県警の一連の不祥事受け警察庁「特別監察」開始 「本部長の隠蔽なかったこと明らか」
南日本放送
鹿児島県警の一連の不祥事を巡る動きです。警察庁の首席監察官らが、24日から県警本部で、不祥事の経緯などを検証する「特別監察」を始めました。 特別監察の日を迎えた24日朝、野川明輝本部長は記者の問いかけに応じることなく、県警本部へ向かいました。そして… (記者)「警察庁の首席監察官らが今、県警に入っていきます。このあと警察庁による『特別監察』が行われる予定です」 午後2時ごろ、警察庁の首席監察官ら3人が県警本部に入りました。 県警では、現職警察官や元幹部ら4人が情報漏えいやわいせつなどで相次いで逮捕・起訴されています。 このうち、情報漏えいの罪で起訴された前の生活安全部長本田尚志被告(60)は、これまでに「野川明輝本部長が、現職警察官の犯罪行為を隠蔽しようとしたため、記者に情報を送った」と主張。これに対し、野川本部長は「隠ぺいを指示したことは一切ない」と否定しています。 警察庁は「本部長による隠ぺいの指示はなかったことが明らか」とする一方で、「迅速的確に行われなければならないという捜査の基本に欠けるところがあった」として、野川本部長を長官訓戒としています。 一連の不祥事を受け、24日から始まった警察庁の特別監察では、野川本部長ら幹部の聴取がおこなわれ、県警は来月中をめどに再発防止策を取りまとめる予定です。
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