バレー女子、米国にストレート負け コンビの精度に課題 ネーションズリーグ
バレーボールのネーションズリーグ女子福岡大会最終日は16日、北九州市西日本総合展示場で1次リーグが行われ、日本は米国に0―3で敗れ、8勝4敗で1次リーグを終えた。 敗戦が決まるスパイクをたたき込まれると、日本選手は天を仰いだ。2セットを先取されて迎えた第3セット、20-24から4連続ポイントでジュースに持ち込みながらもストレート負け。「コンビの精度、サーブを攻めていく、そういうところが足りなかった」。エースで主将の古賀はそう振り返った。 上位国との実力差を測る試金石となる試合だったが、米国は組織的な守備で立ちふさがった。なんとかつないでもスパイクは拾われ、ラリーに持ち込んでも最後は米国に得点を許す。力の差を見せつけられ、古賀は「(米国は)トスがそれほど良くなくても、スパイカーが工夫して決めていた」と脱帽した。 今大会では、速攻や移動攻撃のコンビがかみ合わない場面が散見された。だが今季、積極的に取り組んできたライト側からのバックアタックは一定の効果を見せており、速攻や移動攻撃が今以上に決まれば古賀らサイドの選手がより生きてくる。第1セット途中から入ったセッターの関(日本バレーボール協会)は「いつでも速攻を使っていけるようにしないといけない」と課題を口にした。パリまで残り少ないが急ピッチで仕上げていきたい。(石原颯)