【ライブレポート】Little Glee Monsterデビュー10周年ライブ2dayのオフィシャルレポ到着
■「みんながリトグリを必要としてくれているからこそ、私たちが歌う意味があると思います」(Little Glee Monsterアサヒ) 【画像】リトグリ最新ビジュアル&デビュー10周年ライブ写真 Little Glee Monsterが、デビュー10周年を記念した単独ライブ『Little Glee Monster 10th Anniversary Live』を10月19日・20日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナにて開催した。 ■Day1:CELEBRATEレポート 2日間で異なるサブタイトルが付けられた本公演のうち、初日公演は<Day1:CELEBRATE>と題して実施され、会場に集まった大勢のガオラー(リトグリファン)を熱狂させた。 会場が暗転すると同時に、ステージ後方の高台からメンバー6人が登場。DAY1公演はインディーズ時代の人気曲「HARMONY」から華々しくスタートした。白基調にゴールドをあしらった衣装を来たメンバーは、オープニングから伸びやかな歌声を響かせる。続く「好きだ。」ではかれんの「10周年、盛り上がっていきましょう!」を合図に、会場の熱気が急上昇。 さらにメジャーデビュー曲「放課後ハイファイブ」ではスクリーンに活動初期から現在までの映像も映し出され、ステージ上のメンバーがいかに変化・成長を遂げたかを実感させる。また、曲後半ではメンバーがサインボールを客席に投げ込むサプライズも用意され、圧倒的なボーカルパフォーマンスとあわせて観る者を楽しませてくれた。 最初のMCではアサヒが「私たちが10周年おめでとうというのもありますけど、皆さんもおめでとうなので、一緒に『おめでとう』『ありがとう』って言いませんか?」と告げ、会場にいるみんなで「おめでとう!」「ありがとう!」と言い合う一幕も。 続けて「今日はリトグリを愛してくれるみんなと、特別な1日にしたいと思います。一緒に“CELEBRATE”してくれますか?」と語りかけてから、この日の大きな見どころのひとつである<CELEBRATE>スペシャルメドレーコーナーに突入。「I Feel The Light」を筆頭に「Catch me if you can」や「Get down」「Rolling Rolling Rolling」など、ソウルフルかつダンサブルな楽曲が矢継ぎ早に披露される。メンバーは軽やかなダンスを交えながら、絶品のハーモニーで名曲たちを表現。それぞれの見せ場も随所に用意され、一瞬たりとも目が離せないこの日限りのスペシャルメドレーを楽しむことができた。 ミカが「歌いたい曲がたくさんありすぎて、メドレーにしちゃいました。明日はまったく違うメドレーをお届けします!」と話すと、客席から歓声が湧き起こる。そんな多幸感いっぱいの空気から、「Your Name」で会場の雰囲気は一変。続く「SPIN」とともに、シリアスなトーンで大人びた世界観を演出する。 また、「WONDER LOVER」では息の合ったダンスでクールさ全開のステージを展開。6人はメインステージとアリーナ中央に設置されたサブステージを行き来しながら、満員のオーディエンスに向けてアピールを続ける。特に「ECHO」ではスタジアムロック級のハードサウンドを背に、メンバーそれぞれがフルスロットルの歌声で観客を圧倒。その後も「UP TO ME!」や「だから、ひとりじゃない」と「OVER」のメドレーと、新旧のヒット曲を連発して、会場のガオラーたちを魅了した。 ライブ中盤のMCでは、MAYUを中心にこれまで話したことのない裏話を明かしていく。その中では、新メンバーの妹チームとオリジナルメンバーからなる姉チームとの距離が縮まった瞬間についても暴露された。そんな和やかなトークを経て、ライブは「Jupiter」で再開。6声による美しいハーモニーが織りなす唯一無二の歌世界を前に、オーディエンスは静かに耳を傾ける。以降も「いつかこの涙が」「足跡」とスローナンバーが立て続けに披露され、会場を優しい空気で包み込む。特に「足跡」では過去10年分の思い出の写真や映像がスクリーンに映され、エモーショナルさに拍車をかけることに。 その後、メンバーがステージを離れると、バンドメンバー紹介を兼ねたセッションがスタート。グルーヴィーな演奏で観客を楽しませると、衣装替えたかれん、MAYU、アサヒが「NO!NO!!NO!!!」を歌唱する。10年にわたりグループを牽引し続けた3人によるパワフルなボーカルに会場が沸くと、続く「Go My Way!」ではミカ、結海、miyouが姉チームに負けず劣らずのボーカルワークで観客を惹きつけた。そして、6人が再び揃ったところで「JOY」のイントロが鳴ると、客席からどよめきの声が湧き起こる。さらに「SING」「CLOSE TO YOU」と久しぶりに披露されるレア曲や初めて現在の6人で歌う楽曲が次々に繰り出され、ガオラーたちは盛大なクラップと歓喜の声援で応えた。 その後のMCでは、miyouを中心にトークを展開し、あらたに制作された妹チーム3人のモンスターキャラクターにその場で命名することに。じっくり考えた末、miyouは「キャレル」、ミカは「みきゃーん。」、結海は「ザリクマ」とそれぞれ個性的な名前を付けてみせた。 そんな微笑ましいトークを経て、ライブは「Join Us!」にて後半戦に突入。会場の一体感が再び増していく中、曲のクライマックスではフロアに向けて銀テープも発射され、盛り上がりに拍車をかける。そして、結海の「声が足りないな、まだいけますか?」という煽りを受けて「SAY!!!」では会場中にタオルが高く掲げられ、「世界はあなたに笑いかけている」ではメンバーがフロアに降りて通路を練り歩くなどして、盛り上がりはピークに到達する。 結海が「次の曲はこの大切な10周年に向けて、私たちも作詞に関わりました。(この日のために)みんなにも(曲を)覚えてきてもらいました。みんなと一緒に大切な思い出を作りたいと思います」と口にすると、このライブのために制作された新曲「Memories」をライブ初パフォーマンス。この曲のみ写真・動画撮影OKということで、大勢のファンがスマホ片手に歌いながらライブを楽しんだ。そして客席から盛大なクラップを浴びながら、この日の公演のサブタイトルにもなった「CELEBRATE」で会場は祝福モードに包み込まれ、ライブ本編はエンディングを迎えた。 アンコールではかれんが「よくガオラーの皆さんが私たちに『リトグリでいてくれてありがとう、リトグリを残す選択をしてくれてありがとう』と言ってくれるんですが、みんながいなかったらこんなに幸せで、こんなに素敵な10周年を迎えられなかったと思います」と、涙ながらに感謝の言葉を伝える。続けて「みんながいる限り私たちは歌い続けていきます」と告げ、ライブ初披露となるNHKドラマ10『宙わたる教室』の主題歌「Break out of your bubble」を、心を込めて歌い上げた。 初日のラストナンバーに選ばれたのは「Million Miles」。6人に堂々とした歌声からは、10周年という大きな節目を迎え、ここからまた新たな道を進んでいこうとする強い意志が感じられたはずだ。すべての楽曲披露を終えると、メンバーが会場中に向けてそれぞれ感謝の思いを届け、最後にかれんが「こんなにたくさんの人たちが一緒に10周年をお祝いしてくれて、リトグリは本当に幸せです!」と号泣するハプニングも。こうして約3時間にわたる10周年ライブ初日公演は幕を下ろした。 <セットリスト> 01. HARMONY 02. 好きだ。 03. 放課後ハイファイブ 04.<CELEBRATE>スペシャルメドレー (I Feel The Light / ハピネス / Catch me if you can / Get down / Rolling Rolling Rolling / 私らしく生きてみたい / Hurry Up! / I Feel The Light) 05. Your Name 06. SPIN 07. WONDER LOVER 08. ECHO 09. UP TO ME! 10. だから、ひとりじゃない ~ OVER 11. Jupiter 12. いつかこの涙が 13. 足跡 14. NO! NO!! NO!!! 15. Go My Way! 16. JOY 17. SING 18. CLOSE TO YOU 19. Join Us! 20. SAY!!! 21. 世界はあなたに笑いかけている 22. Memories 23. CELEBRATE アンコール EN1. Break out of your bubble EN2. Million Miles ■Day2:PROMISEレポート 10月19日・20日に東京・武蔵野の森 総合スポーツプラザメインアリーナにて開催されたLittle Glee Monsterデビュー10周年記念ライブ『Little Glee Monster 10th Anniversary Live』。2日目は<Day2:PROMISE>と題したサブタイトルのもと実施され、会場に集まったガオラーに向けてリトグリの“これから”がバラエティ豊かな選曲をとおして提示された。 オープニングに全開のツアー『Little Glee Monster Live Tour 2024 “UNLOCK!”』最終公演でのアサヒの「10周年のはじまりに、聴いてくださいというMCの様子がスクリーンに映し出されると、それに続くように「はじまりのうた」からライブはスタート。初日とは異なる白&ブルーを基調にした衣装を身にまとった6人は、あらたな10年への第一歩としてこの曲を感情たっぷりに歌い上げる。 1曲目からクライマックスのような歓声が送られる中、リトグリはその熱気を続く「好きだ。」へと引き継ぐ。6人は軽やかなステップを交えながら、伸びやかな歌声を客席に届けていく。また、「青春フォトグラフ」ではデビュー時から現在までの成長を感じさせる映像の数々を背に、ピースフルなコーラスワークを展開。曲中盤ではアリーナ中央のサブステージから客席に向けて、6人がサインボールを投げ込むサプライズも。前日に負けず劣らずの盛り上がりを見せた。 最初のMCではアサヒが「今回はアリーナが、アルバム名でブロック分けされているんです」と口にすると、アルバム名にちなんだブロックごとに声援を上げて場を盛り上げることに。そして「みんながリトグリを必要としてくれているからこそ、私たちが歌う意味があると思います」のメッセージに続いて、前日とはまったく選曲の異なる<PROMISE>スペシャルメドレーを披露。Pentatonixをフィーチャーしたアカペラナンバー「Dear My Friend」を筆頭に、「君に届くまで」「My Best Friend」「人生は一度きり」といったシングル曲や「Hop Step Jump!」「Girls be Free!」などのダンサブルな楽曲を見事に歌いつないでいく。 壮大なメドレーを終えると、ミカは「メンバーみんなで歌いたい曲を集めたんですけど、全部歌えないからDay1、Day2でメドレーに詰め込みました。私が歌いたかった『My Best Friend』も歌えました。今の6人で歌ってほしいという声もいただいていたので、この日を楽しみにしていました」と嬉しそうにコメント。その後も「Don’t Worry Be Happy」のような懐かしの楽曲が飛び出したかと思えば、「WONDER LOVER」のような現編成になってからのダンスチューンもあり、新旧の代表曲や隠れた名曲が矢継ぎ早に披露される。中でも「Ready to go」では観客とのコール&レスポンスもフィーチャーされ、曲が進むにつれて一体感が高まっていった。 その他にも、初日から続けて歌唱された「ECHO」では前日をも凌駕する圧巻のボーカルパフォーマンスで観る者を魅了。新たなフェーズへと突入した彼女たちにぴったりな「UP TO ME!」、ノリのよさで会場をひとつに束ねる「だから、ひとりじゃない」「OVER」メドレーと、リトグリの魅力が遺憾なく発揮された楽曲の数々でガオラーたちを存分に楽しませてくれた。 ライブ中盤のMCでは、MAYUが「今日は<PROMISE>なので、これからの約束をみんなとしていきたい」と口にし、ガオラーとの約束をひとりずつ発言していく。その中には「この6人でもう一度武道館でやりたいです」(かれん)、「紅白歌合戦に出たいです!」(アサヒ)とこの6人で経験したことがない目標を宣言。その一方で、ミカが「ラジオ番組にゲストをお呼びしたくて…大谷(翔平)さんです!」と明かし、場を和ませる一幕もあった。 穏やかながらもドラマチックさを併せ持つ「透明な世界」からライブ中盤戦に突入。和テイストを全面に打ち出した「ORIGAMI」、情熱的な側面が強く伝わる「明日へ」とタイプの異なるミディアム/スローナンバーの連発で、グループの多様性を見事に提示してみせた。メンバー紹介を含むバンドメンバーのセッションパートを終えると、まずは衣装替えをした姉組(かれん、MAYU、アサヒ)が「NO!NO!!NO!!!」を貫禄の感じられるボーカルワークで歌い紡いでいく。 続く妹組(ミカ、結海、miyou)は「Go My Way!」を、フレッシュさと頼もしさを織り交ぜながら表現し、「心に空を」では再び6人が揃って絶品のコーラスワークでオーディエンスを惹きつける。その流れを引き継ぎ、「SING」ではスケール感の大きなバンド演奏とともにリトグリらしいメッセージを届け、「CLOSE TO YOU」では爽快感の強いサウンドにあわせて会場中を多幸感で充満させた。 ここまでの選曲を振り返り、miyouは「久しぶりにライブに来たとか、最近ファンになって初めてライブに来てみたという人もいると思います。いろんな思い出にタッチできるような瞬間を作ってみましたけど、届きましたか?」とコメント。かれんも「本番は後ろの映像を観ながら歌うことはできないんですけど、リハーサルのときはがっつり観て泣いてしまいました」と、スクリーンに映し出される過去の映像や思い出の写真について触れる。さらに、前日に名前が決まった妹組のモンスターキャラクターを含めた6匹のモンスターのグループ名を、MAYUが「リトル・ベリー・モンスター」(現時点では表記未定)と命名する場面もあり、会場は一段と温かな空気に包まれていった。 その後、「Join Us!」にてライブも佳境に。客席の熱気が再び上昇し始めると、その勢いは「SAY!!!」へ引き継がれ、タオルを頭上で回す観客とともにさらに一体感を高めていく。そして「世界はあなたに笑いかけている」では写真・動画撮影可能となり、メンバーがアリーナ客席間を練り歩くなどサービス精神旺盛な演出に歓喜の声が沸き起こった。 最終ブロックに移る前に、かれんはここまでを振り返り「昔の話なんですけど、活動していく中でいろいろしんどいことやつらいことがあって、落ち込んでもがいて頑張り方もわからない、そんな時期もありました。今思い出して苦しくなるときもありますが、そんな経験をしたからこそ今の私があると思っています。周りからよくポジティブだねって言われる私ですが、自分たちで“チーム後ろ向き”と言っているMAYUとアサヒはもっともっと悩んで、それでも乗り越えてここまで前を向いて頑張ってきてくれました。ふたりともありがとう」と涙ながらにMAYU、アサヒに感謝を伝える。続けて「妹3人は既存のグループに入る大変さがある中で、時には鋭い言葉に傷つけられることもあったと思うけど、楽しみながらすごく頑張ってくれて、頼もしいなとそばで感じでいます」とミカ、結海、miyouに告げると、3人は涙を浮かべながら「こちらこそありがとう」と返す。 そして、「みんながいたから私たちはこうして歌い続けています。この日があるのはみんなのおかげです」とガオラーへ思いを告げ、メンバーが作詞に携わった新曲「Memories」をエモーショナルに歌い上げる。さらに、この日のライブのテーマに沿った1曲「I Promise You」を感情たっぷりに熱唱し、ライブ本編を締め括った。 アンコールでは、結海が涙腺を潤ませながら「昨日の公演でみんなと会って、私たちはこのファンのみんなともっともっと、ずっと20周年も30周年もお祝いしたいなって、心から思いました。このライブを準備しているときもその気持ちがあったんですけど、この2日間ではっきりとした形で見えました。このみんなとずっとずっと先まで一緒にいたいです。約束してくれますか?」とガオラーに語りかける。そして「みんながつらいとき、私たちが歌います。身全霊をかけて、私たちが歌を届けます。ありのままの私たちと、ありのままのみんなで、ずっとずっと先まで一緒に進めますように」と願いを込めて、NHKドラマ『宙わたる教室』の主題歌として制作された新曲「Break out of your bubble」を客席に届けた。 いよいよ2日間を締めくくるラストナンバーに入る前に、突如miyouから「今日は妹3人からお姉さんたちに伝えたいことがありまして、手紙を書いてきました」とかれん、MAYU、アサヒに伝える。すでに瞳を濡らす姉組に向けて、妹組は思い思いの言葉で感謝と頼もしさを届けると、「大好きーっ!」と大声で叫びながら6人で抱擁。全員が喜びの涙を流す中、miyouは「今日という日が終わってしまうのは少し悲しいけど、私たちには未来があります。どうかまた私たちの歌を聴きに来てください」とガオラーと次の約束をしてから「STARTING OVER」で会場をハッピーな空気で包み込んで、祝祭の2日間を完結させた。 10周年というグループにとって大きな節目を、大切なガオラーとともに迎えることができたリトグリ。11年目に突入した彼女たちはここからも、歌を通して今まで以上に我々を楽しませてくれることだろう。これからも続いていくリトグリの快進撃に期待していてほしい。 <セットリスト> 01. はじまりのうた 02. 好きだ。 03. 青春フォトグラフ 04. <PROMISE>スペシャルメドレー (Dear My Friend / 君に届くまで / ダイヤモンド / Hop Step Jump! / Girls be Free! / My Best Friend / 人生は一度きり / Dear My Friend) 05. Don’t Worry Be Happy 06. Ready to go 07. WONDER LOVER 08. ECHO 09. UP TO ME! 10. だから、ひとりじゃない ~ OVER 11. 透明な世界 12. ORIGAMI 13. 明日へ 14. NO! NO!! NO!!! 15. Go My Way! 16. 心に空を 17. SING 18. CLOSE TO YOU 19. Join Us! 20. SAY!!! 21. 世界はあなたに笑いかけている 22. Memories 23. I Promise You アンコール EN1. Break out of your bubble EN2. STARTING OVER TEXT BY 西廣智一 PHOTO BY Yusuke Satou リリース情報 2024.10.09 ON SALE DIGITAL SINGLE「Break out of your bubble」 2024.10.11 ON SALE DIGITAL SINGLE「Memories」 2024.11.13 ON SALE SINGLE「Break out of your bubble」
THE FIRST TIMES編集部