「仁王立ちで…」《埼玉・連続不審火》容疑者の事件直前の“異常行動”と兄が悲痛告白
「弱者に何もしてくれなかった行政への恨みはある」
「道の真ん中で、長い棒を両手に持って、仁王立ちしている姿を何度か目撃した。怖くて、その道には近づけなくなった」 同居していた次男も、母親の死が引き金になった可能性を示唆した。 「心の支えでもあったでしょうが、金銭的な支えも大きかったからね。母親が死んで、生活保護や長兄の遺族年金があてにできなくなった。絶望してムショ暮らしを望んだのかもしれない」(容疑者の兄、以下同) とはいえ、放火の言い訳には全くならないと容疑者の兄。 「働かない自分の責任だよね。61歳まで一度も働いたことがないんだから、雇ってくれるところなんかないと思うけど……」 なぜ、容疑者は一度も働かなかったのか? 「働く意欲がまったくない、協調性がない。その両方だと思う。友だちだって、1人もいないから」 容疑者宅にはテレビ、風呂、流し台がなく、携帯電話も持ってなかったという。 「こんな貧しい暮らしだからね。弟に趣味なんかなくて、自転車で走り回るか、ショッピングモールへ、涼しみに行く程度の日々ですよ」 容疑者自身も生活保護を受ける気持ちはあったようであるが、 「生活保護をすすめられたけど、役所の窓口へ行ったら、断られたみたい。だから、弱者に何もしてくれなかった行政への恨みはある」 犯行動機は謎のまま。警察の真相究明が待たれる。