昨年7月の参院選、比例は合憲 最高裁、無効請求棄却確定
昨年7月の参院比例代表選で採用した「特定枠」制度は国民の意思を反映しておらず違憲などとして、山口邦明弁護士らのグループが選挙無効を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷は12日、「合憲」と判断し、弁護士側の上告を棄却した。請求を退けた東京高裁判決が確定した。 特定枠は得票順に当選が決まる非拘束名簿式とは別枠で、政党などが指定した候補者が得票数にかかわらず優先的に当選できる仕組み。深山卓也裁判長は、過去の最高裁判例が「名簿を届け出た上で選挙をする制度で、投票結果によって当選者が決まるのは従来方式と同じ」との理由で合憲とした判断を踏襲した。