1回戦屈指の好カードは東京成徳大深谷が市立浦和を延長の末に4-2で下す
令和6年関東高校サッカー大会埼玉予選は4月13日、30校が参加して開幕し1回戦14試合が行われた。4月29日の決勝に進んだ2校が本大会(5月25~27日・千葉県)の出場権を獲得する。プレミアリーグEASTの昌平、プリンスリーグ関東2部の西武台は出場していない。 【フォトギャラリー】市立浦和 vs 東京成徳大深谷 1回戦屈指の好カードとなった市立浦和-東京成徳大深谷の県S1リーグ勢による対決は、東京成徳大深谷が延長の末4-2で勝った。 前半は大半の時間帯で東京成徳大深谷が主導権を握り、敵陣で試合を進めた。 MF西村優悟(3年)が7分と18分、いずれもMF藤村岳渡(3年)の右クロスから足とヘッドで合わせたが、わずかに枠を外したりして得点できなかった。しかし22分、左ウイングバック山谷康太朗(2年)の蹴った右CKをFW関根大和(2年)が、ファーポストからヘディングで合わせて先手を取った。 市立浦和は4人と3人を併用する守備ラインのうち、3バックを編成して対抗。ボールを握られ守勢に回る時間が長かったものの、最少失点に抑えていた前半終了間際、右ウイングバック千葉琉生(2年)の右クロスからMF横井葵(3年)が絶好のシュートを放ったが、枠を捕らえられなかった。 1点を追う後半はいくらかリズムをつかみ始め、18分に千葉、19分にMF山崎倖汰(2年)が決定的なヘディングシュートを放ったものの、決められなかった。 追加点のほしい東京成徳大深谷は、11分のFW川上稜介(2年)の強烈なミドルシュートが右ポストをたたき、33分のMF稲積俊音(3年)の左からの一撃もGKに弾き飛ばされた。 1-0のまま東京成徳大深谷の逃げ切りかと思われた39分、市立浦和はCB高田悠生(2年)のパスを預かった横井が、正確な右足シュートをゴール左隅に蹴り込み、土壇場で同点にした。 延長戦にもつれ込んだ前半5分、東京成徳大深谷は右CKを相手GKが弾き、後半途中から出場していたFW大森壮馬(3年)がこぼれ球に素早く反応して勝ち越し点をゲット。ところが市立浦和は8分、左ウイングバック田邉快斗(3年)がドリブルで持ち上がり、同じく後半途中から出ていたMF嶋田秀太朗(2年)が最終パスを巧みに合わせて同点弾をものにした。 2-2で延長後半に入ると東京成徳大深谷は、2分に西村が蹴り込んで決勝点を奪い、タイムアップ間際にも相手GKが左からのボールを処理ミス。これを大森が抜け目なく決めて駄目を押した。 東京成徳大深谷の為谷洋介監督は「組み合わせが決まった時、この試合を新人大会のリベンジとして位置付け、練習を積んできました。勝てて良かった」と笑顔を見せた。