D23で怒涛の発表!『トイ・ストーリー5』に実写版『リロ&スティッチ』など今後のディズニーラインナップ総まとめ
隔年で行われるディズニーのファンイベント、D23が現地時間8月9日から11日にかけて、カリフォルニア州アナハイムで開催された。初日の夜に行われたラインナップのプレゼンテーションでは、「アバター」の最新作や『アナと雪の女王3(仮題)』『リロ&スティッチ』実写版など、ファン垂涎の最新情報が発表されている。プレゼンテーション冒頭に登壇したボブ・アイガーCEOは、「5年ぶりにD23に戻って来られてとてもうれしいです。ディズニーとファンの皆さんとの特別なつながりを改めて実感しています。1世紀にわたるストーリーテリングを通じて築き上げてきたファンの方々との絆は、これまで以上に強固なものとなりました。その背景には、当社のクリエイティブスタジオの比類なき強み、当社のブランドやフランチャイズが誇る幅広い魅力、そしてテーマパークやイベントを通じて物語を伝える革新的な手法があると思います」と挨拶。3時間超にわたって怒涛のごとく新作情報のプレゼンテーションを行った。 【写真を見る】美しく恐ろしい!ガル・ガドット演じる実写版『白雪姫』の女王 ■「モアナ」に「アナ雪」!ディズニーアニメーションの人気シリーズ続編が大量待機 まずは今秋公開の『モアナと伝説の海2』(12月6日公開)からモアナ役のアウリィ・カルバーリョがポリネシアン・ダンサーを率いて新曲を披露し、半神半人マウイの声を担当するドウェイン・ジョンソンも登場。続いて発表された『ズートピア2(原題)』(2025年11月北米公開)では、ジュディとニックの探偵コンビが新たな事件を捜査することになる。新キャラクターの毒蛇のゲイリーの声を、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンが演じることも発表された。 ディズニーアニメーションのコンテンツ最高責任者を務めるジェニファー・リーが登壇し、『アナと雪の女王3』の最新予告編フッテージとコンセプトアートを世界初公開。大ヒットアニメーションの第3作目は2027年公開と少々先だが、4作目もすでに準備中であることが伝えられている。 ■『インサイド・ヘッド2』が大ヒット中のピクサーからは、オリジナル作品や「トイ・ストーリー」第5弾の情報も ピクサー・アニメーション・スタジオのピート・ドクターは、現在公開中の『インサイド・ヘッド2』がアニメーション映画史上ナンバーワンヒットを記録したことについて、会場を埋める1万人以上のディズニーファンに改めて謝辞を述べた。また、2024年12月6日には、ピクサー初のディズニープラスのオリジナルシリーズ『ウィン or ルーズ』が独占配信される。ソフトボールの試合で優勝を目指すチームの物語で、D23では先行上映も行われた。また、『インサイド・ヘッド』のライリーの頭の中を描く『Dream Productions(原題)』もディズニープラスで配信されるべく制作中。 ピクサーの次回作映画『星つなぎのエリオ』(2025年6月13日全米公開)は、宇宙マニアの少年エリオが惑星間のいざこざに巻き込まれる物語で、エリオの声を務めるヨナス・キブレアブと、エリオの叔母オルガの声を担当するゾーイ・サルダナが登壇した。新作映画『ホッパーズ(原題)』(2026年公開予定)は、主人公の少女メイベルがビーバー型のペットロボットと自分の意識をシンクさせてしまう物語だという。 そして、『トイ・ストーリー5(原題)』(2026年6月19日公開予定)も発表された。新作でも監督を務めるアンドリュー・スタントンが登壇し、おもちゃたちにテクノロジーの波が押し寄せるというストーリーラインが紹介された。最後に、人気シリーズの「インクレディブル・ファミリー」の第3弾『インクレディブルズ3(原題)』の制作も発表。ブラッド・バードが引き続き監督を務めるという。 ■「スター・ウォーズ」は7年ぶりの劇場映画が公開予定! ルーカスフィルムからは、ディズニープラスの人気シリーズ「マンダロリアン」が劇場版『マンダロリアン&グローグー(原題)』として制作されるニュースが発表された。ペドロ・パスカル主演、ジョン・ファヴロー監督でマンダロリアンとグルーグの冒険を描く。「スター・ウォーズ」シリーズとしては『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(19)以来の劇場版映画で、2026年5月22日北米公開予定。 2024年12月3日にディズニープラスで配信開始となる新作シリーズ「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」からは主演のジュード・ロウが登壇し、フッテージを紹介。エピソード監督には、『さらば愛しきアウトロー』(18)のデヴィッド・ロウリー、『エブエブ』のダニエルズ、『ツイスターズ』(公開中)のリー・アイザック・チョンらが名を連ねている。次に「キャシアン・アンドー」シーズン2の配信を控えるディエゴ・ルナが登壇し、シーズン2ではキャシアン・アンドーが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で反乱軍の英雄へと成長するまでの4年間を描くと伝えた。 ■劇場映画もドラマシリーズも待機作目白押し!マーベル・スタジオ作品 マーベル・スタジオからはケヴィン・ファイギが登壇し、『デッドプール&ウルヴァリン』の世界的大ヒットを祝った。続いて『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025年2月14日日米同時公開)でサム・ウィルソン/キャプテン・アメリカ役を演じるアンソニー・マッキーをステージに呼び込み、フッテージ上映を行った。ハリソン・フォードが米大統領サディアス・ロス役で出演するほか、「SHOGUN 将軍」での活躍も記憶に新しい平岳大が日本の総理大臣を演じる姿も確認された。『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス(原題)』(2025年7月25日全米公開)からは、キャストによるビデオメッセージが公開された。リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティック役のペドロ・パスカル、スー・ストーム/インビジブル・ウーマン役のヴァネッサ・カービー、『クワイエット・プレイス:DAY 1』などに出演するジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ役のジョセフ・クイン、そして「一流シェフのファミリーレストラン」などに出演するベン・グリム/シング役のエボン・モス=バクラックが英国で撮影中のセットから姿を表し、期待を募らせる。 ディズニープラスで配信されるシリーズからは、「ワンダビジョン」のスピンオフの「アガサ:オール・アロング」(9月18日独占配信)のキャスリン・ハーンやオーブリー・プラザが登壇し、『アナと雪の女王』の大ヒット曲「レット・イット・ゴー」を作ったクリステン・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペスによる新曲を披露。 2025年3月にディズニープラスで全米配信開始予定の「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」からは、デアデビル役のチャーリー・コックス、ウィルソン・フィスク役のヴィンセント・ドノフリオ、カレン・ペイジ役のデボラ・アン・ウォール、フォギー・ネルソン役のエルデン・ヘンソン、パニッシャー役のジョン・バーンサルが登場。続いてライアン・クーグラー監督が登壇し、マーベル・テレビジョンと共同で『アイアンハート(原題)』(2025年全米配信予定)を制作中と報告。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(22)の後の世界を舞台に、若き天才発明家リリ・ウィリアムズ(ドミニク・ソーン)が故郷シカゴに戻ってくるという物語だという。 ■「アバター」最新作に『白雪姫』『リロ&スティッチ』!実写映画の豊富なラインナップ D23の最終日にディズニーレジェンド表彰を受けたジェームズ・キャメロン監督は、「アバター」シリーズ主演のサム・ワーシントンとゾーイ・サルダナと共に登壇し、3作目のタイトル『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ(原題)』(2025年12月19日北米公開)を発表。『トロン』(82)、『トロン:レガシー』(10)に続く『トロン:アレス(原題)』(2025年10月全米公開)からは、ジェフ・ブリッジズ、ジャレッド・レト、エヴァン・ピーターズ、グレタ・リーが登場。洗練されたプログラムであるアレス(ジャレッド・レト)がデジタルの世界から現実の世界へと送り込まれ、危険な任務を遂行する物語で、音楽はロックバンドのナイン・インチ・ネイルズ(NIN)が担当することも伝えられた。 2025年3月21日に全米で公開される『白雪姫』からは、白雪姫を演じるレイチェル・ゼグラーと邪悪な女王役のガル・ガドットが登壇し、新しいフッテージを披露。劇中曲は『ラ・ラ・ランド』(16)、『グレイテスト・ショーマン』(17)のベンジ・パセックとジャスティン・ポールが手掛け、マーク・ウェブが監督を務めている。アニメ『リロ&スティッチ』(02)を実写リメイクする意欲作『リロ&スティッチ(原題)』(2025年夏北米公開)のクリップも公開された。アニメの世界から飛び出し、D23のラインナッププレゼンテーションが行われたホンダセンターにスティッチが飛び込んでくる映像に、会場のファンも大歓声をあげていた。 『フォーチュン・クッキー』(03)の続編『フリーキアー・フライデー(原題)』(2025年全米公開予定)に出演するジェイミー・リー・カーティスとリンジー・ローハンは、息の合った掛け合いを見せた。3時間にも及ぶ新作発表ラッシュを締めくくったのは、実写版映画『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日公開)。バリー・ジェンキンズ監督は、D23に初登場となるリン=マニュエル・ミランダをステージに迎え、新曲と共に映画のフッテージを初上映した。 D23の会期最終日に行われた「ディズニーレジェンド」では、ハリソン・フォード、ジェイミー・リー・カーティス、ジェームズ・キャメロン監督らが表彰されている。3日間にわたり様々なイベントが繰り広げられたD23では、スタジオ設立100周年を経て、エンタテインメントを通して世界の人々に楽しみと喜びを届けようとするディズニーの強い意志が伝わるコンベンションだった。 取材・文/平井 伊都子 ■今後のディズニー作品ラインナップ(スタジオ別) ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ 『モアナと伝説の海2』(12月6日公開) 『ズートピア2(原題)』(2025年11月全米公開) 『アナと雪の女王3(仮題)』(2027年全米公開) ピクサー・アニメーション・スタジオ ●劇場公開作品 『星つなぎのエリオ』(2025年6月13日全米公開) 『ホッパーズ(原題)』(2026年全米公開) 『トイ・ストーリー5(原題)』(2026年6月19日全米公開) 『インクレディブルズ3(原題)』(制作決定) ●ディズニープラス配信作品 『ウィン or ルーズ 』(12月6日ディズニープラスで独占配信) 『『インサイド・ヘッド』の世界より 夢の製作スタジオ(仮題) 』(2025年ディズニープラスで独占配信) ディズニー・ライブアクション 『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日公開) 『白雪姫』(2025年3月21日全米公開) 『リロ&スティッチ(原題)』(2025年夏全米公開) 『トロン:アレス(原題)』(2025年10月全米公開) 『フリーキアー・フライデー(原題)』(2025年全米公開) 『モンスター・ジャム(原題)』(制作決定) マーベル・スタジオ/マーベル・テレビジョン ●劇場公開作品 『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025年2月14日日米同時公開) 『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス(原題)』(2025年7月25日全米公開) ●ディズニープラス配信作品 「アガサ・オール・アロング」(9月19日ディズニープラスで独占配信) 「アイアンハート(原題)」(2025年全米配信) 「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」(2025年3月全米配信) ルーカスフィルム ●劇場公開作品 『マンダロリアン&グローグー(原題)』(2026年5月22日全米公開) ●ディズニープラス配信作品 「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」(12月4日ディズニープラスで独占配信) 「キャシアン・アンドー」シーズン2(2025年ディズニープラスで独占配信) 20世紀スタジオ 『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ(原題)』(2025年12月19日全米公開) ディズニープラス 「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シーズン2(2025年ディズニープラスで独占配信)