友人が「家賃を払えない」と言うので10万円貸しました。2年経っても返してもらえないのですが、これって法的には「セーフ」なんですか?「返す気はある」と言っていますが、もう信用できません…
友人が「家賃が払えない」と困っていたのでお金を貸したのはいいけれど、どれだけ催促しても返済してもらえないなど、お金の貸し借りにはトラブルが発生することも珍しいことはではありません。借用書などを交わしていても、相手に催促してもはぐらかされてしまったり、取り返すための行動を考えているうちに「少額だから」と諦めてしまったりすることもあるでしょう。 本記事では、友人からお金を返してもらえない際にどのように対応すべきかを解説します。気になる人は参考にしてみてください。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
お金は返さなくても法律的な問題にはなりにくい
友人に貸したお金が返ってこなくても法律的には問題になりにくく、警察などに相談しても当事者間で問題を解決するようにいわれる可能性が高いでしょう。客観的に見た際に個人間の単なるお金の貸し借りは刑事罰に当たるとは考えづらいため、民事での解決が求められます。 民事上では返済する責任などはありますが、実際に返済しなくても犯罪には当たりません。また、連絡がついていて友人が「返済する意志はある」として連絡がつながっているなら、本当に返済する気はあるけれど余裕がないだけと判断できる部分もあります。 しかし、友人が最初から返済する気がないにもかかわらず嘘をついてお金を借りた場合は「詐欺罪」、恐喝や暴力などで脅して返済請求をできなくさせた場合は「恐喝罪」「強盗罪」などにあたるかもしれません。 どちらも刑事罰であり、これらに該当する行動があるのなら、警察に相談し指示に従って対応しましょう。 相手と話し合い中に暴力を振るわれる・恐喝されるなどのリスクがあると判断した際には、あらかじめ録音・録画などをして話し合いに臨み、いざというときに証拠となるものを確保しておきましょう。また、最初に借金をしてから2年間一度も返済をしていないなら、返済する意志がないと判断できる可能性も高いです。 ただし、詐欺罪、恐喝罪や暴行罪などに該当しないのであれば、自ら行動を起こさなければなりません。