元SMAP、退所後の活躍に期待 自虐をも芸にするタフな元ジャニに続け
元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がジャニーズ事務所を退所。国民的グループとまでいわれたSMAPだけに、またまた大きな話題になったが、同時にかつてジャニーズに在籍して退所後もそれぞれの立場で芸能活動を続ける”元ジャニ”たちへの注目も高まっている。郷ひろみ、田原俊彦、本木雅弘……名前をあげれば結構な数になる。
斉藤由貴の不倫で、20数年前の過ちを掘り返された川崎麻世 神がかりな対応がカッコよすぎ
今月、思わぬところでクローズアップされたのが川崎麻世だ。3人の退所のニュースとほぼ同時期に芸能ニュースをにぎわせた、斉藤由貴の不倫騒動。舞台「夫婦漫才」の制作発表会見に登壇した川崎は、報道陣から斉藤についてコメントを求められたのだ。川崎自身、1993年に斉藤と不倫騒動を起こしている。釈明会見にカイヤが同席したことも大きな話題となった。 20数年前という古い話を蒸し返された形だが、嫌な顔ひとつせず「僕も2ショットを一緒に撮っておけばよかったと思って」とジョークで返し、「いやもうとにかくやっぱり、すばらしい女優さんなんで頑張ってほしいです、はい」と笑顔でエールまで送った川崎の男前ぶりに、さすが元ジャニとの声も。ジャニーズに在籍していた10代のころは、「ステージに女の子のパンツが飛んできた」「楽屋前に、失神した女の子たちが並んで寝ていた」とハンパないモテぶりだったのだ。 中には合宿所に潜入してくるファンもいたそうだ。ある日、寝ていて、ふと目がさめたら、見知らぬ女の子がニコニコ笑っていたのだとか。驚いて悲鳴を上げると、田原俊彦が風呂場から裸のまま「どうしたの!?」と飛び出てきて、今度はそれを見た女の子が「キャーッ」と悲鳴を上げたという、冗談のような本当の話もあるほどだ。今回の斉藤へのコメントをみても、年齢なりの余裕や性格の良さはもとより、相変わらずの男前ぶりを感じる。
SMAPに近い世代の先輩、光GENJIも残留組と退所組に 大沢と諸星の不仲説はどうなった?
また、来月注目を集めそうなのが、大沢樹生。同じ元・光GENJIの諸星和己と都内でトークライブを行うのだ。2人のトークショーは今回が初めてではないが、稲垣、草なぎ、香取の退所で元ジャニが脚光を浴びるなか、ジャニーズの人気グループとしてはSMAPの先輩にあたる光GENJIメンバーだった2人が何を語るのか。光GENJIは80年代後半から90年代始めに駆け抜けた7人組グループで、26枚のシングル、6回の紅白歌合戦出場、日本レコード大賞はじめ各賞を総ナメにした。 SMAPのメンバーたちも前身のスケートボーイズ時代は、光GENJIのバックダンサーを務めた。木村拓哉、中居正広がジャニーズ事務所に残ったように、光GENJIもまた内海光司と佐藤アツヒロの2人がジャニーズに在籍し続けているのも面白い。また、今回、SMAPは一部メンバーの対立が話題に上ったが、大沢と諸星も長らく犬猿の仲といわれた。 しかし3年前に大沢の初監督・主演作「鷲と鷹」で20年ぶりの共演が実現。たまたま物語の展開が、高校を卒業して20年になるかつての友が極道と刑事という対極的な立場で再会するという設定だったから、現実の2人とリンクしてファンの間で大きな話題となった。光GENJI再結成を願うファンの声も出た。不仲といわれたが、実際のところは当事者しかわからない。大沢と諸星は、いまでは不仲説を逆手に取ってトークのネタにすることもある。SMAPについても、相当の時間を経なければわからない、見えてこない真実があるのだろう。 “元ジャニ”たちの強力な顔ぶれを見ると、ジャニーズの層の厚さを実感させられる。選ばれし者だけが発するスターとしての魅力。もちろん今回退所した稲垣、草なぎ、香取もふくめ、ジャニーズで育ったスターたちがこれからも芸能界をリードする力となり続けるのは間違いない。 (文・写真:志和浩司)