衆院選公示 第一声 4月の補選で保守王国の牙城崩れた「島根1区」 前職2人と新人1人…女性3人が激突
15日に公示された衆議院解散選挙。今年4月の補欠選挙で全国から注目を浴びた島根1区は、前職2人に新人1人が挑む、女性3人による三つ巴の戦いとなりました。 島根1区に立候補したのは届け出順に ▼立憲民主党の前職・亀井亜紀子さん 59歳 ▼共産党の新人・村穂江利子さん 56歳 ▼自民党の前職・高階恵美子さん 60歳 の3人です。 亀井さんは松江市内で第一声を上げました。 立憲・前 亀井亜紀子さん 「今私が抱えていることというのは、やっぱり自民党からは言えないこと。過去の政策の失敗だから、副産物だから。私たち野党が声を上げていかなければいけない。 そして自民党に対してもう1つものが言える勢力を作って行かなきゃいけないんです。それがこの保守王国と言われる島根県にも必要なんです。だから私たちが力をつけなきゃいけない、政権交代が必要だ、そのように再認識をしております。ですからどうか皆さん、私亀井亜紀子にもう1回、力を貸してください」 亀井さんは父・久興さんの秘書を経て、2007年の参議院選挙で初当選しました。 今年4月の補欠選挙では、「政治とカネ」の問題で自民党に逆風が吹く中、"保守王国"島根の牙城を崩しました。 連合島根からの推薦、国民民主党と社民党からは県連レベルでの支援を受けている亀井さん。今回は補選のように共産党からの自主支援はありませんが、知名度を武器に、保守層の切り崩しや無党派層の取り込みを図って再選を狙います。 村穂さんは松江市内で第一声を上げました。 共産・新 村穂江利子さん 「2つの耳のうち、1つはアメリカの言いなりでアメリカの方を向き、もう1つの耳は企業団体献金をくれる財界や大企業の方に向いている。国民の声を聞く耳などありません。そして、両手には企業団体献金と憲法違反の政党助成金、お金まみれの両手です。国民に差し出す手はありません。もうこんな政治は終わらせようではありませんか。」 村穂さんは県立高校の教員、ボランティア団体事務局長などを経て、去年6月、島根1区の党公認候補として擁立されました。