能登地震、なお2千人超が孤立 地形影響、特定非常災害に指定へ
能登半島地震で石川県は7日、輪島市や珠洲市など4市町の孤立集落に計約2300人が残っていると明らかにした。8日で発生から1週間。死者は7日午後2時現在で128人、安否不明者は195人に上る。岸田文雄首相は行政手続きの特例措置が適用可能な「特定非常災害」に指定すると表明。近く閣議決定する。県内の甚大な被害は半島特有の地形が影響して全容把握が困難な状態が続き、現地への道路の土砂崩れや亀裂による寸断は復旧が見通せず、捜索や支援は端々まで届いていない。厳寒期の雪で二次被害の懸念も強い。 半島先端部は「奥能登」と呼ばれ、道路が限られる。海沿いを走る国道249号や、金沢市方面と能登半島を結ぶ自動車専用道路「のと里山海道」など数少ない陸路が複数箇所で通行不能。輪島市の能登空港は滑走路のひび割れで閉鎖され、空路も途絶えている。 地震活動は活発なまま推移し、7日午前8時までに観測された震度1以上の地震は千回を超え、度重なる揺れで交通状況はさらに悪化した。