ソフトバンクのドラ4右腕「人生で初めてカーブで三振を取った」 〝精密機械〟が試行錯誤
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク8―2中日(21日、タマスタ筑後) ソフトバンクのドラフト4位ルーキー、村田賢一投手(22)=明大=が先発し、5回5安打1失点の粘投を見せた。それでも「良くないところが多かった。調子を戻す方法を模索しないといけない」と悔やんだ。 ■まっすぐな視線の先に…【写真】 初回は三者凡退。2回は1死からディカーソンに真っすぐを右翼に運ばれ二塁打を許した。続く石垣にはシンカーを中前打。2死一、三塁となった後、ロドリゲスに適時中前打とされた。「変化球はそんなに悪くない。でも、甘い球がいっているので反省しなきゃいけない。上を見据えてなら、甘くても打たれない球を練習していかなければいけない」と強調した。 大学時代は緻密な制球力で打たせて取る〝精密機械〟と称される右腕だが、「ここ最近はあまり感覚的にはよくない」と打ち明けた。11日のオリックス戦(タマスタ筑後)では「珍しい」と言う押し出し四球も経験した。その感覚を打破すべく、この調整に励んできたという。 収穫はカーブ。「(球種の)球速帯に差をつけるため」と、カーブの割合を多めに投げた。3回1死、樋口には空振り三振を奪った。「人生で初めてカーブで三振を取った」と笑う。 5回78球でマウンドを降りた。「悔しいけど、仕方ない。真っすぐの強さと制球力を磨き、自分らしさを取り戻す」。防御率1・53でも、満足はない。(浜口妙華)
西日本新聞社