65年分の廃棄物をどう処理すれば… 仮置き場はできたもののボランティアも遅れ 手が付けられない高齢者も 能登半島地震 石川県珠洲市の現実
珠洲市は2月1日になってようやく仮置き場を設置できました。しかし、初日に災害廃棄物を持ち込んだ車両は90台。この台数は去年5月に珠洲市で震度6強の揺れを観測した地震の際の2割ほどだということです。 (廃棄物を持ちこんだ住民) 「きょうはとりあえず木材。ベッドとか棚とかつぶれてしまったので。去年5月のとき、めちゃくちゃ(持ち込みの車両が)並んでいたので、早めに来ようかなと思って…」 ■一方で何も手が付けられない住民も… 運ぶための車が地震で壊れたり、避難所から自宅になかなか戻れず片付けが進まないなど、珠洲市民は次の一歩が容易には踏み出せない状況です。 (室内を片付ける住民) 「ボランティアでも来てくれればいいけれど、珠洲はまだでしょ。2人じゃ何もできない。上から下まで降ろさないといけないし」。 街の再建はいつになるのか。平山准教授の推計では、石川県全体で古い木造家屋を中心に5000棟あまりが全壊。災害廃棄物は80万6000トンに上るということです。しかし、津波被害と液状化による被害は考慮していないため、実際の災害廃棄物の発生量は、この推計をさらに上回る可能性があると話しています。
CBCテレビ
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