＜神・ヤ（5）＞8回、投手交代を伝えた高津監督（撮影・岸　良祐）

　◇セ・リーグ　阪神5―4ヤクルト（2024年4月27日　甲子園） 　ヤクルト打線がまたしても“天敵”に苦渋をなめさせられた。 　阪神の先発・大竹はソフトバンク時代の19年からヤクルト戦で負けなし。この日は塩見が初回に先頭打者本塁打を放つなど2回までに2点を奪った。序盤に試合の主導権を握ったかのようにみえたが、3回以降は4イニング連続で3者凡退。追加点を奪えずに試合が進み、徐々に試合の流れが相手へと傾いていった。 　先発のサイスニードも踏ん張れなかった。2回に1点を奪われると、5回は近本に2ランを被弾するなど3失点。4回2/3を5安打4失点で試合をひっくり返され、痛恨の逆転負けを喫した。大竹はヤクルト戦の連勝はこれで6に伸びた。 　チームの連勝も2で止まり、高津監督も「（サイスニードは）今日の投球ではなかなか勝ちをつけられない。開幕して同じような状態が続いている。状態が上がってくるのを期待しています」と指摘した。一方、打線については「塩見のホームランから、2回の1点とか非常に良い形でゲームをスタートできたんですけどね。途中で15人連続アウトだったりとか、打たされる場面が多かったかなと。やられる時はこんな感じなんでしょうけど」と表情を曇らせた。 　塩見が腰の違和感を訴えて初回の守備には就かずにベンチに退くアクシデントもあり「“行けます”と言ったんだけど、やめさせました。相手の嫌がる1番打者だとは思うけど、ケガが多いのがね…。大事にならないことを祈っています」と指揮官。28日以降の起用については、患部の状態を見ながら判断する方針だ。