日本代表序列争いに新風…「巣鴨でひたすらシュート」“9戦8発”中村敬斗に小川航基、橋岡大樹とは何者か「それもひとつの役割かなと」
“東京五輪世代のエース候補”ついに開花の予感
<名言2> まだまだ自分は力不足なところがありますけど、得点を取れたという事実は自信になります。 (小川航基/NumberWeb 2022年10月18日配信) https://number.bunshun.jp/articles/-/855010 ◇解説◇ 東京五輪世代のエース候補として期待された大器が、ようやく日本代表でも花開く時が来たか。ミャンマー戦で先発フル出場し、2得点をマークした小川だ。 前半こそボール支配するチームにあってシュートを放つことができなかったものの、後半30分に相馬勇紀のクロスに頭で合わせ、その8分後にはゴール中央でストライカーらしい反転からのシュートでそれぞれゴールネットを揺らした。 小川は初招集された2019年のE-1選手権香港戦でハットトリックを達成しており、国際Aマッチ3試合で5ゴールの固め打ちとなっている。これは日本代表史上初の記録だという。 桐光学園高校時代から将来を嘱望された小川だが、ヒザの大ケガもあって苦しむ期間が長かった。開花の兆しを見せたのは2022年。当時J2の横浜FCで26ゴールを挙げて得点王に輝いた。「得点を取る」というFWが最も求められる仕事で結果を残したことで、小川のキャリアが再び上昇気流に乗った印象だ。 小川は23-24シーズンからオランダのNECナイメヘンに期限付き移籍すると、今季の海外組では数少ないリーグ戦2ケタ得点(11ゴール)をマーク。この活躍が認められて森保監督に招集された。その起用に応えたミャンマー戦での2ゴールは、充実の1年を象徴する活躍と言っていい。
センターフォワード定位置争いは上田らがいるが
とはいえ、対戦相手のレベルや近年クラブで残した実績、さらには現状の日本代表での序列を踏まえれば、小川はまだまだ満足していないだろう。 現在の日本代表センターフォワード定位置争いは、同年代の上田綺世を軸に俊足タイプの前田大然、パリ五輪世代の細谷真大、6月シリーズ未招集の浅野拓磨や古橋亨梧らが控えている。 盤石の定位置を手にしている選手はまだいないだけに、来季もヨーロッパでコンスタントに得点を奪い続ければ……という期待値は大きい。
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