ヘンリー王子、「王室を離脱し、国を離れるように強いられた」 英国政府との裁判で供述
英国王室離脱後、英国内で警察の警護を受けられないことに不満を抱いているヘンリー王子。昨年、内務省によるこの決定を見直すように裁判所に申し立てた。王子は私費を支払って警察の警護を受けることも要求していたが、政府と弁護士は「裕福な私人が金で警察をボディガードのように雇える状況は間違っている」と反論。今年5月に判事は王子の訴えを退ける決定を下した。 【写真】子ども時代の写真を発掘!ヘンリー王子 & ウィリアム王子の仲良しフォトアルバム
現地時間12月5日(火)に王子はこの警護問題に関して高等法院に訴えを出した。王子は出廷しなかったが、代わりに出席した弁護士は「王室離脱後に警察の警護を受けられないのは違法であり、不公平で不当な扱い」と主張した。
今週、3日間に渡って審問が行われた。王子はここにも姿は見せなかったが、弁護士が王子の供述を発表した。新聞「デイリーメール」など複数のマスコミが報じている。王子曰く「妻と私が王室の役割から退いてこの国を離れざるを得ないと 2020年に感じたことは、私たち2人にとって大きな悲しみだった。英国は私の故郷である。私の子どもたちが受け継ぐ伝統の中心であり、今住んでいるアメリカと同じくらいくつろげる場所であってほしい。英国で安全を確保することができなければ、それは実現できない」。英国を離れることを「余儀なくされたと感じている」と主張した。
弁護士は「王子は、王室離脱が彼の選択だとは受け入れていない」と話している。つまり強制的に離脱させられたのだから、以前と同じような警護を与えるべきだというのが王子の理論。
王子はメーガン妃の安全も懸念している。「妻を危険な目には遭わせられない。これまでの私の人生経験を考えると不必要に自分を危険な目に遭わせることも望まない」。
ちなみに王子が「不公平で不当な扱い」と主張していることに対して政府の弁護士は「警護をつけないという決定は王子が公務を行わないロイヤルになったからだ」と主張。「立場が変わったのだからそれまでと同じ基準で警護を受けるべきではない」と説明している。
警察による警護がなければ子どもたちを連れて英国に帰ることができないと主張し続けている王子。アーチー王子とリリベット王女を連れて帰国したのは2022年、エリザベス女王のプラチナジュビリーに出席したときだけである。判事がどのような決断を下すのかイギリス中の注目が集まっている。