「家族がすべてだと気づいた…」スタローンが“36歳で亡くなった息子”について「語ったこと」
『ロッキー』や『ランボー』シリーズで知られるシルベスター・スタローンが、自身のドキュメンタリー映画で、36歳の若さで亡くなった息子セイジさんついて語った。 【写真あり】スタローンも顔負け…ヒュー・ジャックマン、ジャック・エフロンらハリウッド「筋肉自慢」の肉体美 Netflixのドキュメンタリー『スライ:スタローンの物語』(配信中)の中で、“スライ”(愛称)ことスタローンは、亡き我が子について取り上げコメントした。米サイトTooFabが報じている。 スタローンは、’74年から’85年まで結婚していた最初の妻サーシャ・チャックとの間にセイジさんとセルジオさんの2人の息子がいた。セイジさんは’12年、冠動脈疾患アテローム性動脈硬化症により心臓発作を起こし36歳の若さで急死した。 セイジさんは14歳の時に『ロッキーV』でスタローン演じるロッキーの息子ロバートを演じている。ドキュメントの中でスタローンは 「芸術が人生を模倣している」 とし、 「私は、現実の生活でやってみたかったことを実際にやってみるんだ。だから、私はしばしばそれを演劇的に、魔法のようにやるんだ。その多くは真実です。 残念ながら、家族よりも仕事を優先してしまうことがある。そして、その反動はかなり過激で、壊滅的なものになる」 と語っている。 セイジさんは亡くなる前に米誌『People』に、スクリーンで父親を怒鳴りつけたのは必ずしも演技ではなかったと明かしたという。
「『あなたは僕と時間を過ごしたことがない! 母さんと一緒に過ごしてくれなかったじゃないか!』って叫んでいたのは本心なんだ。父の顔を見て、心からそう言っていたんだ」 とセイジさんは語った。しかし、一緒に映画を作ったことで、親子の関係が変わったとも語っている。 「たくさんのことを吐き出したよ。何度か涙を流したよ。映画の後、すべてが変わった。お互いのためなら何でもする」 やっと親子の絆を取り戻した2人だったが、急逝してしまったセイジさん。スタローンは 「子供を失うことほど、悲痛なことはありません。悲しいことに、子供に別れを告げなければならなかった多くの有名人がいます。どのスターも何年にもわたって、子供たちの喪失を悲しんでいるのです」 とドキュメントで語っている。 スタローンは’16年にゴールデングローブ賞を受賞した際に 「家族がすべてだということに気づきました。それはあなたが得る最高の賞です。なぜなら、最終的に、あなたが死の床にあるとき、子供たちをどのように育て、何を残したかで判断されることになるからです」 と記者団に語ったという。 『ロッキー』シリーズなどで不死身のヒーローを演じてハリウッドのトップスターの座を不動にしたスタローンだが、人生の原点となる家族の大切さについてはセイジさんに教えられたのかもしれない……。 文:阪本 良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長) Webマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員
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