ハリケーンがカリアク島上陸 「ベリル」はカリブ海を西へ
マイアミ、フロリダ州、7月2日 (AP) ― 記録的な暖流の影響で、大西洋で最も早くカテゴリー4の暴風雨となったハリケーン「ベリル」は7月1日、カリブ海南東部のカリアク島に上陸した。 カリブ海地域は通信が途絶えているため、被害状況は現時点では不明だ。 セントルシア島の南からグレナダにかけて島の道路には、カテゴリー5をわずかに下回る最大風速66メートルの暴風で飛ばされた靴や樹木の枝、切れた電線などが散乱。 ベリルはわずか42時間で、熱帯低気圧からハリケーンへと勢力を強めたが、これは大西洋のハリケーン史上他に6回しか達成されていない。 ベリルは3日には、ドミニカ共和国ベアタ島の東南東575キロのカリブ海を、時速33キロのゆっくりしたスピードで西北西に進み、4日遅くにはカテゴリー1の暴風雨に減衰すると見られる。 ジャマイカにはハリケーン警報が出され、ハイチとドミニカ共和国が共有するイスパニョーラ島南岸一帯には、熱帯暴風雨警報が出された。 米国立ハリケーンセンターは、「ベリルは非常に危険な、大型ハリケーンの勢力を保ったままカリブ海東部を通過する」と予想している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)