学生時代の年金「2年分」が未納です。正直2年くらいなら「損」にはならないと思うのですが、老後はどのくらいの「差」になるのでしょうか…?
学生時代の2年間の未納の影響は?
学生時代に国民年金保険料を2年間納めなかった場合、将来受け取る老齢基礎年金額にどのような影響があるのかを試算してみましょう。例えば、ある年度の老齢基礎年金の満額が年間80万円で未納がなければ満額受け取れると仮定します。ここで、2年間の保険料納付がなかったとすると、その2年分の年金額は次のように計算されます。 80万円(老齢基礎年金満額)÷40年(加入期間)×2年(未納期間)=4万円 この計算により、2年間の保険料を納めなかったことで、将来受け取る老齢基礎年金が年間4万円減少することになります。さらに、95歳まで生きると仮定した場合は65歳から95歳までの30年間で減少する総額は次のようになります。 4万円(年間減少額)×30年(受給期間)=120万円 つまり、2年間の保険料未納により、生涯で受け取る老齢基礎年金が120万円減少することになります。
未納分は早めに追納しましょう
学生時代の国民年金保険料の未納は、将来の年金受給額に影響を及ぼします。未納期間分については、将来受け取れる年金額が減少するのです。 就職して経済的に余裕が持てるようになったときには、未納から10年以内であれば追納を検討することが望ましいでしょう。老後に経済的に安定した生活を送るためには、年金は重要な収入源となります。将来の年金生活を見据えれば、未納分の追納は必須の選択といえます。 出典 日本年金機構 国民年金保険料の学生納付特例制度 日本年金機構 国民年金保険料の追納制度 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部