何だこれは…!?高速道路に現れた謎の「要塞」…取材してわかったその正体は工事の「足場」だった!巨大な岩の塊を取り除くための工事は7年前から始まっていた…
落石対策以外にも特徴として挙げられるのが、自然環境への配慮です。 小暮英雄所長: 「これダンプで上がるとなると、かなり岩肌を崩さないといけないんですね。こんな自然豊かなところですから、なるべく地山の改変現地盤の改変はしたくないということで」 今回採用されたのが『インクライン』と呼ばれる工事用のエレベーターです。 25度の傾斜地をおよそ150メートル移動することができます。 掘削工事で砕いた岩は大型ダンプトラックに積み込まれ、インクラインで効率よく安全に運ばれます。 佐々木アナ: 「本当によくこの山の中に、これだけの大きなものを設置されたなというのが、正直な感想ですね」 環境に配慮した乗り物は実はもう一つ、それが… 小暮英雄所長「これがモノレールです。(この緑色の車体がモノレール?)そうです。(トロッコ列車みたいな)そうなんです」 資材や作業員の運搬に利用される大型モノレール。 近くで見るとかなりの急斜面です。 小暮所長「最初ガクンとします」 佐々木アナ「少し衝撃とともに動き出し始めましたけれども、けっこうレール見てみると急ですね」 小暮所長「急です。これからご案内するところに、38度という勾配があります。38度といいますと、白馬のジャンプ台が37.5度。それより若干キツイくらいですね」 高低差は130メートル400メートルの道のりを15分かけてゆっくり移動します。 安全第一、そして自然環境へも配慮した高速道路上の『要塞』。 その内部ではいまも掘削工事が行われています。 大林組上信越北野牧工事事務所所長・下村哲雄さん: 「(こうした工事っていうのはよくあることなんですか?)高速道路すぐ近くで山を取り壊すなんていう工事はまずないです。走ってるお客様は最優先ですので、我々はまずそこは絶対に石でもなんでも落とさない。いろいろな工夫をしながら進めております」 工事の完了は2029年春の予定です。
信越放送
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