フグの口からティッシュが「ダパーッ!」 水を吐く姿から着想したグッズが話題に 考案者に聞きました
フグが口からダパーと水を吐く姿から着想を得たグッズが、SNS上で注目を集めています。商品化の経緯やこだわりについて、考案者に聞きました。
トラフグが水を吐き出す姿を再現
通販大手フェリシモが6月21日に発売した「水を吐くフグのぬいぐるみティッシュケース」(税込み3740円)。 トラフグが勢いよく水を吐き出す姿を再現したティッシュケースで、口から飛び出すティッシュがまるで吐き出される水のように見える仕組みです。 伸縮性のある生地にはリアルなトラフグの模様があり、中綿もモチモチとした触感のため、ぬいぐるみとしても活用できます。 先日、フェリシモのX(旧ツイッター)アカウント「YOU+MORE!(ユーモア)」がこの商品を紹介。 すると、「表情がおもしろい」「めちゃくちゃ欲しい」といったコメントが寄せられ、いいねは3万4千を超えています。
考案者に聞きました
「単に可愛いだけでなく趣のあるものをと考える中で、フグのダパーをティッシュと組み合わせることを思いつきました」 そう話すのは、生活雑貨事業部のプランナー・山川千尋さんです。 デザインを考えるにあたって、まずはフグの種類を調べることに。 フグ刺しでおなじみのトラフグに、模様がオシャレなシマフグ、釣り人に嫌われがちなクサフグ。 3種類を準備して社内でプレゼンしたところ、「そんなにフグに興味ある人いる?」といった反応だったそうです。 ベースをトラフグに決めて試作しましたが、想像していた可愛さを感じられなかったといいます。 「たとえるなら、メイクをしていない『すっぴん』のイメージでした。そこからどう垢抜けさせるかを考えました」 目を一回り大きくした上で位置を近づけ、唇の厚さをより薄くすることに。 改良後は「カラコン入れた時ぐらい印象が違うね」と言われるほど、変化があったそうです。
注目ポイントは「口元」
ティッシュの詰め方については、箱ごと中に入れるわけではありません。 箱から半分ほどを取り出して二つ折りにし、山折り部分が口側になるようにセットする必要があります。 ひと手間かかる仕様について、山川さんはこう説明します。 「丸くて可愛いフグの中に四角いものが入っていては、見た目にも触り心地にも影響があると考えました」 単にティッシュケースとしてだけでなく、職場やベッドサイドでぬいぐるみとして活用してもらいたい。 そう考えた結果、このような仕様になったといいます。 話題になったこともあり、想定を超える売れ行きで入荷待ちになっているというフグのティッシュケース。 注目ポイントは「口元」だそうです。 「ティッシュを取り出した時に口元の開き方が変わったり、ほうれい線が出たり。なぜか私は小学校時代に合唱で一生懸命に歌っていた友人を思い出しました。ぜひ実物を手に取って楽しんでください」