フライト追跡サイト「フライトアウェア」によると、２６日夕に米フロリダ州に上陸が見込まれるハリケーン「へリーン」の影響で、米国内では同日正午までに計１０３８便が欠航、１６７２便が遅延となった。２５日撮影（２０２４年　ロイター/Nick Underwood, NOAA/via REUTERS）

［２６日　ロイター］ - ５段階中２番目に強い「カテゴリー４」のハリケーン「へリーン」は２６日夜に米フロリダ州の「ビッグベンド」と呼ばれるメキシコ湾岸地域に上陸した。すでに高潮や停電などの影響が出ているが、さらに被害が広がると予想されている。 フロリダ州のデサンティス知事は記者団に、ハリケーンによる死者が１人出ていると述べた。がれきが車に衝突して運転手が死亡したという。知事は「明日の朝起きたら恐らくもっと多くの死者が出ているだろう」と語った。 国立ハリケーンセンター（ＮＨＣ）のデータによると、ヘレンの勢力は記録上米国を襲ったハリケーンの中では１４番目に強力。フロリダ州を襲ったハリケーンの中では７番目に強力。同州のタンパ、タラハシー、セントピーターズバーグ各空港は２６日に閉鎖された。 当局は、ハリケーンの進路上にある住民に対し、命の危険があるとして避難を呼びかけた。 メキシコ湾岸の製油所は操業を縮小し、一部で従業員を退避させている。 国立ハリケーンセンターによると、ヘリーンは今後、ゆっくりとしたスピードで２７日と２８日にテネシー川流域を進むとみられている。 連邦緊急事態管理庁（ＦＥＭＡ）のクリスウェル長官はホワイトハウスでの会見で、現地の被害状況を確認するため２７日にフロリダ州に向かうと述べた。 再保険のギャラガー再保険は、民間保険の損失は３０億─６０億ドルに達する可能性があり、連邦保険プログラムの追加損失は１０億ドルに近づく可能性があると述べた。