やりすぎて「トホホ」なことも…良いとこ取りの「全部のせガンダム」3選
良いところをあわせ持つ万能機体だけど…
魅力的な選択肢がいくつもあると、目移りして全部取りたくなってしまうように、「ガンダム」シリーズにも万能を目指して、オプションパーツで性能を向上させた機体が登場します。 【画像】「ここまでやるの?」って言いたくなるほど盛りすぎなガンダムをチェックする!(6枚) その、武装と一緒にロマンも詰め込んだような「全部のせガンダム」のひとつ「ストライクガンダム」は、『機動戦士ガンダムSEED』にて地球連合軍の新兵器として登場し、主人公の「キラ・ヤマト」が状況に合わせて高機動型の「エールストライク」、近接特化の「ソードストライク」、砲撃戦向けの「ランチャーストライク」と装備を使い分けて戦いを繰り広げました。これら3種類の主だった武装を全部のせした強化形態が「パーフェクトストライクガンダム」です。 強化形態の特徴をあわせ持ち、万能を目指したパーフェクトストライクですが、増えた武装を運用する難しさや、機動性が低下する欠点も抱えています。そのような弱点があるためか本編での出番は少なく、「HDリマスター版」の終盤でストライクガンダムを引き継いだ「ムウ・ラ・フラガ」が地上での戦いで使っただけでした。 もっとも『ガンダムSEED』で描かれた「コズミック・イラ」の時代でも「全部のせ」は魅力的なのか、地球連合軍と敵対するザフト軍も続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の時代に、似たようなコンセプトの「デスティニーインパルス」という機体を開発しています。 前述したストライクガンダムと同じく『SEED DESTINY』の主人公機だった「インパルスガンダム」にも高機動型の「フォースインパルス」、近接戦の「ソードインパルス」、砲撃戦の「ブラストインパルス」と多様な装備が用意されており、その3種類の長所をあわせ持つのがデスティニーインパルスの特徴です。 同機の外見はパーフェクトストライクのように3種類の主だった武器を同時に装備した姿ではなく、本編でインパルスの後継機として登場した「デスティニーガンダム」に似ています。しかしデスティニーインパルスは高性能の反面、1回の出撃に、2度から3度の充電が必要なほど燃費の悪さが欠点としてあり、同機の装備はわずかな数が作られただけで量産されませんでした。 人気の高い機体なので劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に同機が登場する案もあったようなのですが、劇場版のステージトークで、登場が決まっていたデスティニーガンダムと(おそらく見た目が)被るために、実際の登場は見送られたことが明かされています。