レッドソックス吉田正尚、ILから復帰後初安打「いい当たりだった。感じ的には悪くない」
◆米大リーグ レッドソックス9ー3フィリーズ(13日・米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク) レッドソックスの吉田正尚外野手が「5番・DH」で先発。8-3で迎えた4回2死一塁で迎えた第3打席で、先発ノラのチェンジアップを右前に運び、左親指痛による負傷者リストから再登録されて先発2試合目で、復帰後初安打を放った。吉田は5打数1安打2三振で打率は2割6分4厘となった。 吉田は、メジャー通算98勝の相手先発ノラと初対戦。第1打席はシンカーで左飛。第2打席は外角の際どいチェンジアップでニゴロに倒れていた。この日は、打線が上位から下位までつながり、吉田以外の先発全員が安打を放って迎えた4回の第4打席。ボールカウント1-1からの3球目。甘く入ったチェンジアップを引っ張った。打球速度108・4マイルの鋭い打球が右前に弾み、レ軍が全員安打を達成。ノラをマウンドから引きずり下ろした。 「いい当たりだったと思います」と納得の表情を浮かべたのは、一瞬だけだ。「ヒットは出ましたけど、どんどん(シーズンは)進んでいくので、一喜一憂していられない。感じ的には悪くないが、実戦で結果が出るか、というところ。後半にいくにつれてパワーピッチャーが出てきて翻弄された。どんどん(直球を)投げてきますので、やっぱりファーストストライクからいかないと確率は下がってくる。そこは積極的にいかないといけないと思います」と、第4、第5打席に2打席連続空振り三振を喫して、課題を挙げた。 「マサ(吉田)とオニール(右膝痛)が戻って、チーム状態は、ヘルシーになっている。打線に厚みが出てダイナミックな攻撃が出来た」と、コーラ監督も手応えを語る。ナ・リーグ東地区1位のフィリーズに勝ち越したチームは貯金「1」で本拠地にア・リーグ東地区1位のヤンキースを迎える。吉田は「同地区なので。今年初めて(対戦)ですし、しっかり勝ち越したいです」と力を込めた。
報知新聞社