大谷が抜けてもあくまで勝負モードのエンジェルス。サイ・ヤング賞左腕スネルと大砲ヘルナンデス獲得で再浮上を図る<SLUGGER>
大谷翔平を失い、岐路に立つエンジェルス。だが、ペリー・ミナシアンGMは「あくまでアグレッシブに補強し続ける」という姿勢を崩さず、来季もプレーオフを目指して戦うことを改めて強調している。 そんなエンジェルスが今、FA市場で積極的に狙っているのがブレイク・スネルとテオスカー・ヘルナンデスだ。 スネルは今季、パドレスで32試合に先発して14勝9敗、リーグトップの防御率2.25を記録。史上7人目の両リーグでのサイ・ヤング賞を受賞した。山本由伸が消えたFA市場では最大の目玉とされている。 一方のヘルナンデスは今季マリナーズで放った26本塁打を含め、短縮シーズンを除けば4年連続で25発をクリアしている現役有数のパワーヒッター。エンジェルスはこの2人を補強することにより、大谷の移籍で失ったエースと主砲の穴を埋める腹づもりなのだろう。 ただ、当然ながら2人を狙っているチームはエンジェルスだけではない。 スネルに対しては、特にジャイアンツが積極的にアプローチをかけている。このオフは韓国の至宝イ・ジョンフの獲得に成功したものの、大谷、山本を地区ライバルのドジャースにさらわれてしまっただけに、何としてもスネルを手に入れたいと考えているだろう。一時はメッツも噂に上がっていたが撤退した模様で、現時点ではジャイアンツが最有力候補とみる向きも多い。 ヘルナンデス獲得で、レッドソックスが最大のライバルになりそう。すでにヘルナンデスと水面下で具体的な契約条件について話し合っているとも言われていて、エンジェルスより一歩先んじている印象がある。さらにドジャースもヘルナンデスを虎視眈々と狙っているとの報道もあって、獲得は容易ではなさそうだ。 向かい風の状況を乗り越えてエースと主砲を手に入れ、エンジェルスは新たな時代への第一歩を踏み出すことはできるだろうか? 構成●SLUGGER編集部
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