【医師が解説】年を重ねてからのほうが、集中力はピークに⁉ コンビニで買える、集中力を上げる食べ物とは?
PCの前に向かったり、読書を始めたりすると、「なんだか集中できない……」と感じることはありませんか? 「もう年だから若い頃のように続かないのよ」と年齢のせいにしてしまうこともあるかもしれません。実はそれ、誤解なのです。その他にも、集中力にまつわる誤解は意外と多くあるかもしれません。 【画像】ピラティス_肩のコリをほぐすストレッチ 今回は、『自律神経の名医が教える集中力スイッチ』(アスコム刊)の著者である自律神経研究の第一人者、小林弘幸先生に、書籍に基づき、集中力に関するよくある誤解を解き明かしていただきます。また合わせて、日常的に実践しやすい、集中力を上げるテクニックも伝授いただきます。
集中力にまつわるよくある誤解4選
集中力に関して、意外とわかっていないこと、多いんです。小林先生の著書やお話を聞いていると、私たちが誤解していることが多く見つかります。そこでよくある誤解として4つ、ピックアップしてご紹介します。
誤解1「コンビニで集中力を上げる食べ物は売られていない」
コンビニエンスストアは便利で、何でも手に入りますよね。でも、「集中力が保てない!」と思ってコンビニに食べ物を買いに行く人はあまりいないでしょう。コンビニに行くと、むしろ他のことに気を取られてしまう可能性も……! でも、実は集中力を上げる食べ物、あるんです。3つを挙げていただきました。 1.バナナ 「レジスタントスターチが多く含まれているバナナは、食べた後に起こってしまう血糖値スパイクが起こりづらく、食後の眠気も防いでくれるので、持続的な集中力を発揮するために優れたサポートをしてくれる果物です」(小林先生) レジスタントスターチは、近年、話題ですよね。難消化性でんぷんとも呼ばれるもので、体内で消化されにくいでんぷんのこと。血糖値スパイクは食後血糖値が急上昇と急降下を起こす状態のことをいいます。 2.わかめ 「集中力を保つには、自律神経を整えることが重要です。自律神経と腸は密接に関係しており、腸内環境を整えることで自律神経の乱れを改善できると考えられています。水溶性食物繊維を多く含むわかめは、腸の調子を良くしてくれる優れた食べ物です。コンビニではさまざまな種類のサラダが並んでいると思いますが、野菜モノだけでなく海藻系のサラダも試してみるといいでしょう」(小林先生) 3.ガム 「手っ取り早く集中力を高めたいとき、ガムほど理想的な食べ物はないでしょう。小学校3年生の児童85名を、ガムを噛むグループとガムを噛まないグループに分けて集中力のテストを行ったところ、ガムを噛んでいる子どものほうが好成績を出したという実験報告もあります。作業をしながら噛むことができるガムは、集中力に課題を抱える人にまず取り入れてほしい一品といえます」(小林先生) ガムはなんとなくイメージできましたが、まさかバナナやわかめが集中力に関係していたとは! 意外ですね。