【貯蓄できていない人の割合は70.4%!?】「お金が貯まらない理由」と「まとまったお金がかかる」イベントの費用相場とは?
始めようと思っていても、なかなかうまくいかないことが多い貯蓄ですが、ある調査によると、貯蓄をできていない人の割合は70.4%もあることが分かりました。 そこで今回は、貯蓄がうまくできない理由や、まとまったお金がかかるイベントの費用相場を調べてみました。貯蓄をするには計画性が大切ですから「貯蓄がうまくいかない」「貯蓄をこれから始めたい」といった方は参考にしてみてください。
貯蓄ができていない人の割合は70.4%!? 年代別の平均貯蓄額は?
株式会社ビズヒッツが実施した「お金が貯まらない理由に関する意識調査」によると、「十分に貯蓄できているか」の問いに対する回答は以下の通りです。 ・十分できている:12.4% ・まあできている:17.2% ・あまりできていない:39.0% ・まったくできていない:31.4% 同調査から、貯蓄が思うようにできていない人は70.4%もいることが分かります。金融広報中央委員会「知るぽると」によると、二人以上世帯の年代別の貯蓄額は表1の通りです。
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成 貯蓄額については、一部の富裕層が平均値を引き上げていることが考えられるため、中央値を参考にできるでしょう。
お金が貯まらない理由は? ライフステージごとのイベントと費用相場
株式会社ビズヒッツが実施した「お金が貯まらない理由に関する意識調査」によると、お金がたまらない理由は以下の通りです。 ・1位:収入が少ない(134人) ・2位:必要な支出が多い(86人) ・3位:計画性がない(83人) 同調査から、貯蓄がうまくできないのは、収入と支出のバランスが悪いからであることが分かります。支出に関しては、ライフステージごとに以下のようなイベントがあるため、これらの費用を想定しつつ貯蓄の計画を立てる必要があります。 ◆結婚 奈良アクア・ラボ株式会社が運営する「カネとホンネ調査研究所」の「結婚式にかかる費用についてのアンケート調査」によると、結婚式の平均費用は300万2000円であるとのことです。 費用分布で最も多かったのも300万円台の30.4%です。これに結婚指輪の購入や新婚旅行なども含めると、結婚にかかる費用総額は400万円前後またはそれ以上になることも考えられます。 ◆教育 文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立の各校種でかかる1年間の学習費総額は以下の通りです。 ・幼稚園:16万5126円 ・小学校:35万2566円 ・中学校:53万8799円 ・高校(全日制):51万2971円 子どもが複数人いたり、私立の学校へ通わせたりする場合は、2~3倍またはそれ以上の金額が必要になるでしょう。 ◆住宅購入 国土交通省住宅局の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅購入資金の平均は以下の通りです。 ・注文住宅(土地を購入した新築):5436万円 ・注文住宅(建て替え):4487万円 ・分譲戸建住宅:4214万円 ・分譲集合住宅:5279万円 ・既存(中古)戸建住宅:3340万円 ・既存(中古)集合住宅:2941万円 住宅ローンを組む際は、毎月の返済額が家計を圧迫して貯金ができなくなってしまわないように、しっかりと計画を立てる必要があります。