【きさらぎ賞】キャリア2、3戦の栗東所属馬が3連勝中 本命は東スポ杯2歳S3着のファーヴェント
キャリア2、3戦の前走好走組が吉
2024年2月4日に京都競馬場で行われる第64回きさらぎ賞。レースタイトル(きさらぎ=2月の旧暦)通り、第1回からずっと2月に行われている。皐月賞において有力な前哨戦の一つだが、直接挑むにしては間隔が空き過ぎるし、一走挟むと今度はローテーションが厳しくなる。そこで、2000年以降のきさらぎ賞勝ち馬が次走にどのレースを選択したか。調べてみた。 【東京新聞杯2024 推奨馬】能力はすでにGⅠ級、複数の好データが強力に後押し! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 皐月賞に直行したのは12頭。このうち本番で馬券に絡んだのは、2016年3着サトノダイヤモンドだけ。皐月賞までに1走挟むパターンだと、2003年ネオユニヴァース(スプリングS1着→皐月賞1着)など、連対馬が何頭か出ている。間隔を空けた直行が流行りの現代競馬だが、きさらぎ賞に関しては本番前にもう1走使った方がいい結果が出ている。そんな3歳中距離重賞のきさらぎ賞には、どのような傾向が出ているのか。今回も過去10年の成績を基にして検証していきたい。 ☆所属と性別 美浦所属馬(13頭)は1勝。そして、牝馬(5頭)も1勝。いずれも2015年ルージュバックが記録したもの。これを例外と考えると、基本は栗東所属の牡馬(セン馬)が中心と考えてよさそうだ(今年は出走馬がすべて牡馬)。 ☆キャリア キャリアは5戦まで勝ち馬が出ている。このうち好走率が高いのはキャリア2戦、次いでキャリア3戦。連対馬の半分以上はキャリア2、3戦で、現在3連勝中だ。6戦を超えると馬券に絡んだ馬はいない。 ☆前走クラス 1勝クラスから勝ち馬が4頭、2着馬が6頭出ている。いずれも最多だが勝率や連対率で見ると、他のクラスと比べて大差はない。OP組やGⅡ組の連対率が抜けているように見えるが、これは出走総数が少ないためで、参考程度でいいだろう。未勝利組(13頭)と、前走ダート組(6頭)からは、連対馬が出ていない。 ☆主な前走 レース別ではホープフルSやこうやまき賞の好走率が高いが、これもサンプルが少ないため、どう扱うか難しいところ。また、シンザン記念組も1戦1勝(2020年コルテジア)となっている。 ☆前走距離 これといった前哨戦は見つからなかったので、前走距離で比較してみよう。すると前走2000mだった馬が7勝と、目立つ成績を挙げていた。勝率、連対率でもトップ。前走1600mだった馬も2000m組に見劣らない数字を残している。1800m組は連対率こそ悪くないが、勝ち馬が1頭も出ていない。1400m以下、2200m以上は連対馬がいない。 ☆前走着順 前走1着馬が6勝、2着5回。前走3着以内だと、8勝、2着9回。逆に前走10着以下で連対した馬はいない。前走好走馬を素直に信頼したい。 ☆前走人気 前走人気も1、2番人気だった馬が7勝、2着6回と結果を出している。特筆すべきは前走9番人気の馬。7頭が該当して3頭が勝っている。ただ今年は該当馬がいない。 ☆その他 そのほかで気になったデータはローテーション。中2週以内で挑戦してきた馬は18頭いて、最高着順は3着(2頭)。間隔が詰まっていると厳しい傾向となっている。